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きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。
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Posted by ブクログ
友人からいただいた本。 もらってなかったら生涯読むことがなかった気がするけど個人的には新鮮で人って今も昔も変わらんなって思った。
平野啓一郎『私とは何か』講談社現代新書で言及されており、手に取った。 男性って、やっぱりわがままに振り回されるの好きなんだなあ、と改めて。おばかで可愛く愛おしい。 内容は狂ってるし、かなり気持ち悪いのに、耽美な文でむしろ読んでいて心地よかった。
凄まじいの一言。 人間(男性)の愚かな情念を極限まで描き出した怪作。 陰鬱な雰囲気を纏ったカフェ店員のナオミが、譲治が愛情を注ぎ甘やかしていく内に、男性達の心を弄ぶ悪魔へと変貌していく様に戦慄する。ナオミは小悪魔系であるとネットで見たことがあるが、土台“小”悪魔どころではない。 P368の、譲治...続きを読むがナオミに絶対服従を誓うシーンは、滑稽でありつつも笑えない自分がいた。憎めば憎むほどナオミを美しく神秘的に思い、最後は肉体の魅力に抗えず屈服する譲治の姿は、彼固有のものではあるまい。 ある種の人間の“愚”の本質を捉えた、不朽の名作と言えるであろう。
大人向けの本。割と読みやすいと感じた。 三島と同じく読みやすい。高校生なら読めると思う。 高校生が読んだらおもろいと思う。 高校生以上の大人なら楽しめる本だと思うので、手に取ってみてはいかがだろうか。 分からない単語が出てきた時はGoogle先生に聞いて頂くといい。 まず、 痴人って何だ?と思う人...続きを読むは、そこから調べてもよい。
ナオミかわいすぎる!!「よう!よう!」←これかわいーーー後半ナオミこわすぎる!!主人公は一貫してキモくて好き 英語のシーンの怒り方ダルすぎる ジョージとナオミのイチャイチャシーン、カップル垢見てるみたいなリアルな居たたまれなさと愛らしさがあって表現うますぎ
色欲による清々しいほどの堕落と情けなさ。 どこまでも哀れな譲治に、しかしどこか憧れもある。 美の前に屈服してこそ男性性を全うしたと言えるのかもしれない。
変態作家の嚆矢、谷崎潤一郎の作品の中でも一、二だど思われる『痴人の愛』。とにかく、谷崎の作品は句点がなかなか無いので音読には向かず、学校の教科書には採用されない(いや〜、内容だろう原因は、笑)。 カフェで拾ってきた小娘ナオミを主人公譲治(じょうじ)は理想の女に育て、あわよくば将来の妻にしようと画策す...続きを読むる。妖婦になったナオミはバタ臭い西洋女の風貌とその肌の白さゆえ蠱惑なのだ。「白」は谷崎にとってそれ自体がフェティッシュの一つである。より悪に磨きがかかったナオミの白い肌に慴伏し、完全に屈服する主人公は「ナオミは今年二十三で私は三十六になります」と言う一文で、小説は大団円。谷崎は『社会化したマゾヒズム』を見事に描き切っている(ウラジミール・ナボコフの『ロリータ』にも通じる変態性)。 彼の評論『陰翳礼讃』は直射光よりも仄暗い光と影を大切にする日本の伝統美。その魅力は「白」の変幻であり、谷崎の初期の作品に大きな影響を与えた。この中に出てくる京都は『大市』のスッポン鍋、家元、外資系会社に勤めている時に食した、あれは高い金を払っても食べる価値あり。
現代風に言うなら美人のヤリマンに翻弄され続ける愚かな男の話、だけどそれだけの言葉で片付けるのは到底できない純文学の瑞々しさで溢れている
「もし実際に動物電気と云うものがあるなら、ナオミの眼にはきっと多量にそれが含まれているのだろうと、私はいつもそう感じました。」 ナオミの魅力は、その美貌もさることながら、彼女のこの鋭い動物性にあると思う。
ナオミみたいな女に振り回されたい、、、って思いながらほんとに当事者になったら困る。というか清潔感無いのは嫌だな。いい身体してるんだろうな、ナオミ。
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痴人の愛
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谷崎潤一郎
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