谷崎潤一郎フェティシズム小説集

谷崎潤一郎フェティシズム小説集

495円 (税込)

2pt

女郎蜘蛛の入れ墨を背に彫り込まれた娘が、自らの裡にひそませる欲望を解き放ち、あざやかな変貌をとげる「刺青」、恐怖に取り憑かれた男の禁断の快楽を描いた「悪魔」、女の足を崇拝する初老の男と青年が、恍惚の遊戯に耽り、溺れていく「富美子の足」など、情痴の世界を物語へと昇華させた、谷崎文学に通底するフェティシズムが匂い立つ名作6篇。この世界の奥深くに、本当の自分がうごめいている。

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谷崎潤一郎フェティシズム小説集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    美しい。
    フェティシズムって誰のなかにでもあるんじゃないだろうか?そして、フェティシズムにうっすらと隣接しているのはサディズムでありマゾヒズムである。
    堂々と美しく人間の変態性を書く谷崎先生に好感をもつ。きっと妄想が好きなんだろうな。小説家故当たり前なんだろうけど、妄想と変態性が谷崎先生に活力を与え

    0
    2015年09月27日

    Posted by ブクログ

    谷崎センセイの足への執着心をしみじみと感じました。
    短編で、特に好きなのは「富美子の足」と「青い花」です。

    0
    2015年08月12日

    Posted by ブクログ

    なんと生々しい、執拗な描写なのだろう。

    谷崎さんが描くフット・フェティシズムとマゾヒズムの世界。
    それをまじまじと目の前にさらけ出されたものばかりだった。

    どの話も衝撃的であり、これぞ谷崎文学、というものだった。

    0
    2015年04月24日

    Posted by ブクログ

    人間っておもしろい
    が率直な感想

    明治から大正にかけて書かれた作品なのに、こんなにも鮮やかですっと入ってくる
    人間の本質的な部分ってずっと変わらないしそこもおもしろい

    「フェチ」なんてかわいいもんだなと思う
    この作品全て強烈なのにほんとにすがすがしく書かれているので恥ずかしくならない
    「それでな

    0
    2023年06月27日

    Posted by ブクログ

    谷崎潤一郎の小説を読んでいると、最近の「私、○○フェチなんだー」というのがとても軽々しく感じます。
    フェティシズムとは元来こういう物だったのだとおもいしるというか。

    しっとりとした女性の色気、質感、姿形をパーツひとつひとつに着目しつつしつこい程に語っていますが、描かれる欲望と反して描写はなんとも上

    0
    2022年07月11日

    Posted by ブクログ

    5年以上前に買った本を再読したので、この度感想を書くことにしました。
    これだけ「〇〇フェチ」という言葉が浸透した現代の日本ですが、谷崎潤一郎がいなければこうじゃなかったのかもしれないと思いました。(というか、きっとそうですよね。)
    まさにフェチ界のレジェンド。
    『富美子の足』では、足の描写に5ページ

    0
    2022年05月29日

    Posted by ブクログ

    「フェチ」こと「フェティシズム」を全面に出した、いっそ清々しい程の性癖で知られる谷川潤一郎先生の作品集。現文の授業で名前だけ聞いた『刺青』が、こんなに艶めかしくも美しい作品だと、誰が思っただろうか(笑)

    特に印象深かったのはやはりこの2作。

    『刺青』
    谷川潤一郎先生の作家デビュー作にして、フェテ

    0
    2021年07月18日

    Posted by ブクログ

    僕はどちらかというとフェティシズムとエロティシズムは思っているより違うものだという印象を受けた。密接に関連はしているけれど、それぞれへのこだわり方というのは全く性質が違っている。やはりフェティシズムは自分の心の中に求めるものがあって、それと比べるとエロティシズムはずっとフィジカルなものという気がする

    0
    2018年09月28日

    Posted by ブクログ

    分かりやすいフェティシズムは刺青と足かな。でも、鼻水ズルズルがいちばんフェティッシュを感じる。あるよ。そういう気持ちは自分の中にも。。。

    軽く読めますが、書かれているのは本物のフェティシズムだと思います。

    0
    2015年06月24日

    Posted by ブクログ

    知性が理性の味方だといつから錯覚していた?谷﨑の小説において知性とは欲望を豊潤に彩り駆り立てるデュオニソスであり、理性の盲目さを付いて快楽の足元へと導くメフィストフェレスなのだ。谷﨑の処女作である『刺青』を含むこの短編集は、人が自然に神を発見した様に人体の細部に神を見出す力=フェティシズムと谷﨑の文

    0
    2015年02月07日

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