泣き虫ハァちゃん

泣き虫ハァちゃん

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ──。城山家の、男ばかり六人兄弟の五番目のハァちゃん。感受性が豊かなあまり、幼稚園の先生が辞めると聞いては泣き、童謡に出てくるどんぐりの行方を案じては泣いてしまう。家族に見守られ、友人たちと野山を駆け巡って、力強く成長してゆく過程を瑞々しく描く。心理学者・河合隼雄の遺作となった、せつなく温かな自伝的小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    泣き虫ハァちゃん
  • タイトルID
    :
    215405
  • 電子版発売日
    :
    2013年08月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    21MB

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泣き虫ハァちゃん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    河合隼雄先生の最後の本、だということを知らずに読み始めたら、これがまた引き込まれる。
    河合先生の自叙伝的なものは過去にも読んだことがあっただろうけれど、
    優しい挿絵と、印象的な描写にグッと惹き込まれる。
    もっともっと読んでいたいのに、続きがないのが残念。

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    この小説は、世界文化社発刊の「家庭画報」に連載されていたが、著者が脳梗塞で倒れ、帰らぬ人となったため、それまで書き溜めていた執筆分を新潮社が受け出版された。

     あとがきの妻の河合嘉代子さんによると、「この本の舞台は自身の出身地、兵庫県・丹波篠山です。話はフィクションですが、夫の少年時代のイメージそのものと言っていいと思います。夫は両親と大勢の兄弟で過ごした篠山の思い出を大切にしていました」と書いています。

     全十二話で構成され、どれもが秀逸です。
    主人公の「ハァちゃん」(城山隼雄)は感受性が高く国語と算数が好き、唯一の欠点は、泣き虫である。でもその泣き虫が瑞々しいばかりの清らかな感情表現で、河合隼雄さんの大人目線と、子供時代の目線の表現が素晴らしいのです。

     ご自身は、昭和三(一九二八)年生まれなので時代を考慮しなければなりませんが、素朴な疑問に大人である読者も、共感するのではなかろうか。勿論、子供目線で思わなければなりませんが…。

     特に第二話 どんぐりころころが好きです。
     ハァちゃんは、歌詞を間違って覚えていたのです。その意味を兄さんに教えてもらった時、ハアちゃんは、「どんぐりころころは、家に帰れたんやろか」と心配になってきて、泣いているどんぐりの姿が目に見えるようだった。ハァちゃんはおうちに帰れないどんぐりさんのこと思うだけで、涙が出そうになってくる。「かわいそう」「どんぐりさんはおうちに帰れへんのやで」
     城山家のねえや(お手伝さん)は、「そら帰れませんで」(泣)

    「せやけどな、どんぐりさんはおうちに帰らんでもええんやで」「どんぐりのさんはな、そこで芽を出して、どんぐりの木になるんや」

     ハァちゃんは、段々と話がわかってきたし、もう泣いていなかった。もう晴れやかな顔をしていた。段々大きい木になっていくのが見えるような気がした。(詳細は本書で)

     また、岡田知子さんの水彩画の挿絵も素晴らしく心が洗われるようです。僕の子供時代を振り返るのはまだ早いかもしれませんが、何となく懐かしみを覚えました。
     読書は楽しい。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    河合先生の遺作となった作品。
    小学校4年生までの思い出が、昭和時代の自然豊かな風景とともに、まざまざと浮かんできます。最終話の「夜が怖い」は含蓄のある、示唆的な憂いに満ちていてとても印象的でした。小学生は3・4年生の頃が最も難しいというのを聞いていたので、こういうことなんかなと推察しながら読み進めました。
    もっともっと続きが読みたかった。
    最後の谷川俊太郎さんの詩に目の奥が熱くなりました。

    0
    2023年09月15日

    Posted by ブクログ

    尊敬する河合隼雄さんの自伝的小説。
    あの素晴らしい人格はこんな子ども時代を過ごすことによって形成されたんだなあ、と腑に落ちました。舞台となる篠山(現在の丹波篠山市)の自然を思い浮かべると故郷に帰ったような懐かしい気持ちになりました。

    0
    2021年02月14日

    Posted by ブクログ

    河合隼雄先生はこんな素敵な環境で両親、兄弟に愛されて育ったんだなぁと読みながら気持ちが温かくなった。サンタクロースをみんなで捕まえる作戦がとても好き。挿絵がまたとても素敵で何度も本をめくりたくなる。

    0
    2017年05月29日

    Posted by ブクログ

    河合隼雄さんの自伝的お話。なんで六人兄弟の中で僕だけ泣き虫なの?って聞いたらお母さんの意外な答え…どんぐりコロコロの歌でも泣いちゃう優しい子。(考えた事もなかった…)。お母さんの珠玉の言葉の数々… なんとこの作品連載中に倒れられたのだとか。もっと色々読みたかった。谷川俊太郎さんのステキな詩が捧げられています。

    0
    2012年12月05日

    Posted by ブクログ

    大好きな河合さんの最後の本。自分の幼少時代をもとにして書かれた物語です。
    今まで、私の知らない世界の知りたい事を教えてくれた本の中の先生。どんな著書でも読みやすく書かれていると思いますが、この本は本当にどんな人にも勧めることのできる読みやすくて優しい気持ちになれる本だと思います。
    あー私も子供の時こー思った、とか、こんなときこんなふうに諭してくれるひとがいたらな、とか思いながら何度も繰り返し読みました。
    もっともっと続きが読みたかったと思い、それと同時に最後にこんな本を残してくれてよかった、とも思いました。

    0
    2011年05月28日

    Posted by ブクログ

    時代も国も違うけど、リンドグレーンのやかましむらの世界と同じ。幸福感に満たされる。谷川さんの詩もよい。

    0
    2020年08月22日

    Posted by ブクログ

    河合隼雄自身の少年時代の出来事をモチーフに書かれた12話。著者本人であるハァちゃんは感受性が豊かで、とっても優しい子。何かにつけて、すぐに泣いてしまう。優しい両親と頼りになる兄弟に囲まれ、逞しく成長してゆく。私自身が親になる前に、この本に出会えていたら、子育ての方法も変わっていたに違いないと思えた。これから、親になる方にお勧めの1冊です。

    0
    2011年08月21日

    Posted by ブクログ

    泣き虫ハァちゃん、かわいいなぁ。どんぐりころころの歌に泣き、大好きな幼稚園の先生とのお別れに泣き、日々の小さな出来事に心を響かせて泣く。素直で純粋でかわいい。
    泣き虫な小さいハァちゃんを見守り、小学校4年生の思春期のちょっと手前の難しくなりかけたハァちゃんを厳しくしっかり受け止めた、お母さんがとってもすごい。そういうお母さんに私もなれたらいいのだけれど。。。
    ハァちゃんのお兄さんたちも最高です。

    河合隼雄先生の自伝的小説のようですが、とても素晴らしい少年時代を送られたのだなと感心します。

    小川洋子さんの書かれたあとがきも素敵です。

    0
    2010年11月01日

泣き虫ハァちゃん の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    泣き虫ハァちゃん
  • タイトルID
    :
    215405
  • 電子版発売日
    :
    2013年08月02日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    21MB

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