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Posted by ブクログ 2024年01月07日
この小説は、世界文化社発刊の「家庭画報」に連載されていたが、著者が脳梗塞で倒れ、帰らぬ人となったため、それまで書き溜めていた執筆分を新潮社が受け出版された。
あとがきの妻の河合嘉代子さんによると、「この本の舞台は自身の出身地、兵庫県・丹波篠山です。話はフィクションですが、夫の少年時代のイメージそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月15日
河合先生の遺作となった作品。
小学校4年生までの思い出が、昭和時代の自然豊かな風景とともに、まざまざと浮かんできます。最終話の「夜が怖い」は含蓄のある、示唆的な憂いに満ちていてとても印象的でした。小学生は3・4年生の頃が最も難しいというのを聞いていたので、こういうことなんかなと推察しながら読み進めま...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月05日
河合隼雄さんの自伝的お話。なんで六人兄弟の中で僕だけ泣き虫なの?って聞いたらお母さんの意外な答え…どんぐりコロコロの歌でも泣いちゃう優しい子。(考えた事もなかった…)。お母さんの珠玉の言葉の数々… なんとこの作品連載中に倒れられたのだとか。もっと色々読みたかった。谷川俊太郎さんのステキな詩が捧げられ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月28日
大好きな河合さんの最後の本。自分の幼少時代をもとにして書かれた物語です。
今まで、私の知らない世界の知りたい事を教えてくれた本の中の先生。どんな著書でも読みやすく書かれていると思いますが、この本は本当にどんな人にも勧めることのできる読みやすくて優しい気持ちになれる本だと思います。
あー私も子供の時こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月21日
河合隼雄自身の少年時代の出来事をモチーフに書かれた12話。著者本人であるハァちゃんは感受性が豊かで、とっても優しい子。何かにつけて、すぐに泣いてしまう。優しい両親と頼りになる兄弟に囲まれ、逞しく成長してゆく。私自身が親になる前に、この本に出会えていたら、子育ての方法も変わっていたに違いないと思えた。...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月01日
泣き虫ハァちゃん、かわいいなぁ。どんぐりころころの歌に泣き、大好きな幼稚園の先生とのお別れに泣き、日々の小さな出来事に心を響かせて泣く。素直で純粋でかわいい。
泣き虫な小さいハァちゃんを見守り、小学校4年生の思春期のちょっと手前の難しくなりかけたハァちゃんを厳しくしっかり受け止めた、お母さんがとって...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月16日
ハァちゃんと呼ばれている泣き虫の姪っ子がいるのでつい購入。具体的な出来事などはフィクションだそうですが、河合隼雄さんが少年時代の思い出をもとに書かれた小説。両親と兄たちに囲まれ好奇心いっぱいの少年がせいいっぱい自分なりに生きる姿が清々しいです。童話のような感じですぐ読み終わってしまいましたがとても良...続きを読む
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