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Posted by ブクログ
若干長い。
中盤までは中年まで働いて家庭を築いていればかならず経験するような挫折、問題との直面はあって、不幸ではなく誰もが経験するものであること、またそのあたりの事例を上げてそれらの人がどう解決してきたのかが書いてある。まぁまぁ面白い。
後半急に心理学の教科書的考察が入り、子どものいじめや取り巻く環境を憎々しく思う文がならんだあとの締めが、ギャップもあってかとてもよかった。
締めのサマリ。
死ぬ前にちゃんと自分、家族と向き合うこと。
家庭のこじれは、相互の理解不足が露呈したもの。
人生の前半は上昇が中心。社会的地位や家庭を築く。後半はいかにして死を迎えるかについて思いを致すことが大事。(ユングの生涯からきてるっぽい)
Posted by ブクログ
近代の働き盛りといわれている中年男性の周辺の心情や問題に関して描かれている。
結構前の本なのに、子供との問題、家族との問題、社会との問題、同僚との問題など、やっぱりいつの時代も
課題はあんまり変わらない。
ただ、心に留めておきたい箇所は「教育」で。
こんなに豊かになった社会で、子どもは親から与えられすぎてしまって。
自分で一生懸命、欲しいものを選んで買う楽しさや迷いや葛藤。
友達や先生との喧嘩の中で学ぶ人間関係や倫理感。
人格を形成する上での貴重な経験を奪ってはないだろうか?という問い。
大人になれば、欲しいものを自分で買える。誰かを攻撃したりするのは良くないし、思いやる気持ちが大切なのはわかる。
でも、失敗をさせてあげない、苦痛を味あわせないことは
実はとっても不幸なこと。
与えてあげられるけど、あえて与えない、という選択は「愛する」ことなんだよ。
という内容にハッとした。
人との関わりの中で、苦しんで悩む期間を経験しなければ、
人は何かに気づくことも成長もできない。
障害も無くスムーズに成長することはないんだと、
カウンセリングの目線から語られていて、読みやすかった
Posted by ブクログ
本から
男性の無意識に存在する女性像の原型の存在をアニムス(アニマの
男性形)と呼んだ。
アニマ
「内なる異性」を外界へと投影し、現実の異性に対して恋愛感情を抱く。
アニマは男性の心の中の女性的な側面と結びついている。われわれが
真に「結合」をはからねばならぬのは、内なる異性との結合なのである。
アニムス
女性のアニムスが強くなると、それは母性を敵対視する。すべての
ものを同様に包み込んでしまう母性の働きは、アニムスの全てを
区別し判断する働きと、中々両立し難いのである。
アニムスは高い知識や、決断力、実行力などを与えてくれるものである。
アニムスは、もともと根付いた存在としての女性を、高みへと連れ出し、
その存在に形を与えてくれる役割を果たすものである。
アニマ、アニムスの存在によって、実のところ、二人の男女関係は
四人の関係にまで複雑化されるので、男女関係というものは、
思いの他に難しく、不可解なものとなるのである。
自ら投影したアニマ、アニムス像を、自らのこととして引き受けることの
出来る人は、そこに人格の成長を経験することになる。これを「投影の
ひきもどし」と呼ぶ。
人間は一方で安定を欲しつつ、一方では変化を求めている。
苦悩や努力なしに人間が成長することはない。
女性の方が自分が「存在する」。男性は何かを「する」。
「死の受け入れ」こそが、われわれの老年をより生き生きとしたものと
するのではないだろうか。
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