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絵画や彫刻を作る芸術家は、日本では一度作品を売却した後は、オークションなどによっていくら作品の価格が上昇しても、一切収入を得ることが出来ない。これではアーティストはなかなか育たないだろう。実はこれは日本の文化的貧困につながる大問題である。ヨーロッパやアメリカの一部では「追求(利益配当)権」という著作権の保護システムによって、作者の利益がそうした場合においても保証されるシステムが作られている。本作では、著作権についてわかりやすく解説しつつ、その一部としての追求権について日本で初めてくわしく紹介する。【目次】まえがき/第一章 芸術家は貧しいのか/第二章 芸術家と著作財産権/第三章 芸術家と著作者人格権/第四章 追求権の始まりと今/第五章 追求権と制限規定のバランス/第六章 追求権は芸術家を救えるのか?/あとがき
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年02月09日
本や音楽は複製された商品が多額の印税を作者にもたらすが、家画や彫刻家は作品を1回売ればそれっきり。その後の値上がりの恩恵にあずかることもできず、赤の他人が転売益を得るのを横目で見ながら自らは貧しいまま(かもしれない)。そんな不条理を救うルールが追及権。転売の際の売価の一定パーセンテージ(数パーセント...続きを読む
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