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「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない」あらゆる絶望と悲憤を乗り越え、伊507は最後の戦闘へ赴く。第3の原子爆弾投下を阻止せよ。孤立無援の状況下、乗員たちはその一戦にすべてを賭けた。そこに守るべき未来があると信じて。今、くり返す混迷の時代に捧げる「終戦」の祈り。畢生の大作、完結。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
10年ぶりに読み直したんだけど、やっぱり良い小説でした。 映画のための物語との事ですが、本はそれ以上に細かな事が表現されていて、終戦後、現在の心持ちとか社会情勢とか、その辺もグッと来るものを感じました。 漫画のような設定ではありますが、それは伝えたい事の道具なのであまり大切ではなく、やはり人間物語と...続きを読むして感動させてくれます。 8月は原爆投下、終戦の時期と言う事もあり、この季節に読んで良かった。 古い小説だけどオススメです。
手に汗握る戦闘シーンは具体的に書き込まれ、いちど読み始めたら止まりません。ただ、潜水艦の主砲でB29を撃墜するシーンなど、大事なところで「おいおい」と思う所もありますが。 征人とパウラの掛け合いはラノベ的で、全体的な物語の雰囲気から少し浮いています。よく言えば、史実を思わせる程の緊張感の狭間に差し込...続きを読むまれた清涼剤。エンタメ小説として支持される理由のひとつでしょう。 戦後60年程を駆け足で振り返る終章を蛇足と捉える意見もあります。しかし、終章によって本書は他の戦記物、SF、エンタメ小説と性質を異にしたと思います。 わたしのような21世紀になって成人した人間は、戦後史を現在の視点から遡って見ざるを得ません。つまり、今の価値観を少しずつ過去に向かってずらしていくことで、戦後史を想像可能なものにしているということです。しかし、過去へと遡る中である時1945年8月に行き当たります。それは、明らかな断絶との出会いです。 この断絶または差異をいかに理解するか。おそらく、戦後の価値観に染まった者がいまの立ち位置からいくら観察しても理解できないものだと思います。 したがって、征人やパウラのような戦中世代の生を疑似体験することで、戦後社会を戦前戦中から逆照射する必要があります。すると、社会人として勤め、結婚し、子をなし、家を建て、老いる。これらのことが全て特別な経験になっていることに気付かされます。忘れ得ぬ死者への思い、価値観の激変に対する違和感など、背負い込んだ重い荷を降ろすことができないままに。 その上でもう一度現在の視座から戦後を見渡してみましょう。戦後および今の自分の立ち位置に対し、評価の変化はないでしょうか。こんな問題提起を終章がしたのだと思います。 そして最後に、温子かわいい。
とても面白いです。長さを感じさせない圧倒的な筆力。 特に戦闘シーンの描写が素晴らしいです。感傷に流されない精緻な文章は、テレビよりも映画よりももっと映像的です。 終章は蛇足だという意見もありますが、私は、作者はこれこそが書きたかったのではないかと思います。 これがあるから「第2次世界大戦を描いた作...続きを読む品」になっているのではないでしょうか。 それにしても、菊政さんは何をやっても死ぬ運命なのでしょうか…
「ローレライはあなた方のためには歌わない」。絹見艦長、かっこいいです。もう1回言います。絹見艦長、かっこいいです。 征人が少年から男になる決意、行動。感動です。涙出ました。 主に征人の視点で読んだけど、読みきった今、あらためて絹見艦長、田口掌砲長、フリッツ少尉、浅倉大佐、それぞれの視点でもう一度、読...続きを読むみ通してみたい。 『半落ち』を抜いて、2012年度のMVP本になるかな。
長かった伊507の戦いも遂に終わりを遂げた。 きちんと最後まで物語を描き切ってくれているのに好感が持てました。 3発目の原爆投下を見事に防いで、最後はローレライの秘密を守るために見事に散っていく所など震えました。 ウェーキ島の朝倉は結局何がしたかったのか?色々理想を述べていたけど自分で動かないんじ...続きを読むゃダメですよね。 前巻で伊507に乗るのかと思ってましたが乗らずに計画失敗。失敗したらあっさり諦めてしまう辺りで化けの皮がはがれたなと。艦長やエリックなどの方が余程最後まで責任のある行動で立派でした。 生き残った二人が日本で普通に生活し、子孫(希望)を残せた事で報われたと思います。孫娘期待大ですね。
何十隻もの水上艦や潜水艦を相手の戦闘は、出来過ぎな感を否めないけれど、水中での伊507対潜水艦のバトルには、窒息しそうなくらい息が詰まった。 パウラが感じ取る、身を引き裂かれて死に行く者の断末魔を思うと心が痛い。 縁あってこの世に生を受けたからには、命を粗末にしてはいけない。 太平洋戦争で亡くなった...続きを読む英霊たちは、同じ思いをしながらも命を賭して国を家族を守ってくれたんだろう。 この国がとっても愛おしい。
第5章と終章を収めた完結編。 自分が生きる意味、役割とは何だろうかと考えさせられる作品。いろいろあると文句も言いたくなるが、やはり大切なのは行動力。いつの時代も人はそこに魅かれるのかなと思う。ただがむしゃらに前を向いて自分の役割を全うする。簡単なように思えるが、かなり難しい。なんだかんだ理由をつ...続きを読むけて途中で投げ出してしまうことも多い。 あらかじめ死地に赴くことが分かっていながら、どのような矜持をもって任務を全うしたか。そこで繰り広げられる人間ドラマに熱くなる。自分は何を信じ、どう生きるか、今の時代だからこそ今一度目を向けたいものである。
最終巻に期待してはいけないと云う話も聞いていたけど、私には最後まで結構面白かった。なるほど、こういう形で終わらせるのねって感心。今月、WOWOWで映画やってくれる予定なので、どんな感じで脚色されているのか見るのも楽しみ
潜水艦「伊507」の圧倒的な海戦。 そして、終戦。 日本を、そして真摯な自分を守るために、彼らはどう戦ったのか。 そして、彼らの遺志を受け継ぐ征人とパウラはどう生きていくのか。 その筆量に圧倒された本作であった。
いよいよ最終決戦。伊507の運命は。 その場面も、クライマックスとして、非常にいいんだけど、その後の戦後日本については、やはり考えさせられる。 こんな、今の日本でいいのか、それでいいのか。 蛇足的な感じもするが、いわゆるこの豊かさを享受している身としては、考えなきゃいけないな、と。
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終戦のローレライ
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福井晴敏
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