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Posted by ブクログ 2023年11月07日
フッサールとの対峙し、格闘する。明瞭に言語化する作業は偉業だ。
特に第3章 記号と意味ー「現象」の内実が素晴らしい。息を飲む。
・自己同一的なものとはすでにして過ぎ去り・失われたものの「反復」なのであり、
したがって認識とはつねに再認なのである。(P155)
・「記号」とは原理的に何ものかが不在で...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月14日
[ 内容 ]
「世界が現象する」とはどういうことなのか。
フッサールの問題系に気鋭の哲学者が挑む。
驚きに満ちた「現象学」解説の、そしてフッサール解体の試み。
[ 目次 ]
第1章 たび重なる「転回」―数学から超越論哲学へ
第2章 事象そのものへ―「現象」への還元
第3章 記号と意味―「現象」の内...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月19日
第1章では、心理学主義と論理学主義のはざまの道を歩もうとしたフッサールの努力が、たいへんわかりやすく整理されている。第2章以下では、フッサールの思索した道を著者自身の哲学的思索を通じてたどりなおしている。著者の議論はたいへん明晰だが、「現象学的」と呼ぶにはやや思弁的な性格が強いように思う。
フッサ...続きを読む
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