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事件後、村や母の記憶を失ったブキは、東京の大学院を中退して帰郷し高校で英語を教えていた。そこで起こった同僚の殺害。凶器は鎌。同一犯による連続殺人の再開か、模倣犯か? 母のポルノ写真から、ブキが記憶を取り戻し欲望を暴走させた時、カンチ、マユちゃんと運命が再び交錯、事件から二十五年後、全貌を現す! 殺人絵巻の暗黒の果て――。
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Posted by ブクログ
徹底的にグロかったけど、後半もテンション変わらず面白かった。というか、前半最後に謎の組織みたいなのが出てきて、そういう方向にいったらどうしようと思ってたけど、全く杞憂だった。寧ろ、あの人たちは誰だったの?っていう謎はそのままほったらかし。最終的に、不安な行く末を暗示しつつも、登場人物たちの末路までは...続きを読む描き切っていないのも 不気味で○。上下巻あわせると千頁越えの超大作だったけど、一気呵成に読まされる力作。西澤作品、今のところ当たり確率が高くて素敵です。
後半はスプラッター描写は少し収まりミステリー的な要素も出てくるが…。 スプラッター調のサスペンスで始まり、本格的な要素も入れつつ、強烈な殺意に翻弄された人々の一大絵巻となっている。 30年にわたる愛憎の蓄積が様々な人々を巻き込んで凄惨な事件を引き起こす構図は緻密で、ただの脇キャラがのちに事件に巻き...続きを読む込まれたり舵を取ったりと、意外な展開が最後まで続いた。 ただし最後の最後まで、不要なまでのスプラッター&エログロ描写の多さには辟易させられる。 プロットやセリフが活きているだけに本当に残念。
やっとタイトルの意味が分かりました。 自分の考えていたこととは全く違う結末になりました。 良い意味で裏切られたことになり、満足しております。 後半でブキのつぶやいた一言に驚きを感じ、最終場面でのタイトルの意味を理解すると女性は恐ろしいなあとさらに感じます。収穫祭とはこのことであったか。
全体を貫く雰囲気、包むパッケージのテイストは悪くないと思うが、過剰、あるいは不要にも感じられる性的倒錯にまつわる描き込みや、唐突にライトノベルっぽくなるくだり、これまた物語中では浮いてしまっているアクションシーンなどが若干残念でもある。 プロットは面白い。 すべての謎や伏線がストレスなく収まるわけで...続きを読むはないが、読み物として充分クオリティは高いし、終わらせ方もなかなかいい。
6月-9。3.0点。 なんだか、一人称が多く、正確じゃない情報が多く、 惑わされる感じ。 途中から、どういう方向性に行くかわからなくなったり。 読みやすいんだけど。 もういいかな。この作者は。
うううーん。 そうかー。 えっと、感想としては「脳男」を読み終わった時と似たようなううーん感。 (脳男を読み終わっていてかつこの本を読んでいない人、でも大丈夫) とにもかくにも連続殺人の動機が弱い。 そうしてカンチの行動がよくわからない。 わからないといえば、ブキのかーちゃんじゃないの? とい...続きを読むう人もいるのかもしれないけど、そこは実はあたし、 わかるところもあるんだよね。 ‥って言ったら、あたしを知っている人はきっと戦慄するかも。 あたしはかなり、「」な、人なのでした。
4章がちょっともやもやする。 読んでいるうちに、やっぱり犯人はこの人しかいないだろうなぁと思う。4章で死んだ人の真相が気になる。この辺もしっかり書いて欲しかった。 2章後半でも思った繭子の周辺の出来事がちょっとなぁ…。もうちょっと界隈の出来事ですませて欲しかったというか…。 あと思ったよりもエログロ...続きを読むというか…。ここまで書かなくてもいいじゃない。と思ってしまった。
西澤保彦の猟奇的側面が惜しみなく書かれた一冊。ミステリとしての仕掛けはあるが、ある種の復讐譚として読んだ。個人的には、仕掛けは面白かったが、もうちょっと猟奇的な部分は抑えてほしかったかな。嫌いじゃないんですけど。
上巻の後半で読書のスタンスを変更していたため スムースに読み進められた。 全体を通すとカンチの転落振りがちょっぴり残念だった。
さすが西澤保彦! もう、ホント大好きです☆ 14人も殺しておきながら、びっくりするような陳腐な殺害理由。 書いたのが西澤保彦でなかったら、「まさかでしょ、ないないw」で終わるところを、 「ありえるかも」と思わせ、ゾッとさせる、西澤保彦の手腕に脱帽。
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