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Posted by ブクログ 2023年10月09日
『不自由な心』白石一文
5作品の短編?中編?作品集。
どうして私は白石一文の作品にこんなに吸い込まれてしまうのだろうといつも思う。
本作は特に。
「家族を蔑ろにし、不倫を繰り返す、仕事のできる男」たちの物語。
言ってしまえばただそれだけ。
不倫男がうだうだと言い訳を繰り返しながら周りを振りま...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月17日
重すぎず、軽すぎず。劇的なストーリーではないけど、人の格好悪さも含めて、極めて現実的なので、「人ってこんなもんだよなぁ」と思わせる。あとがきで、「実は、こうした誰しもが持つ自分自身の生きている姿そのものへのある種の肯定にこそ小説の基盤がある」と言っている作者の姿勢が、一貫して表出している(談志みたい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月18日
現実的なストーリー背景を持つ作品を書く作家さんの作品を読みたい、そう思い読み始めた本作。
本作の根底に流れているのは
“「死」を眼前にしたとき、ヒトはどう変わるのか?”
というテーマだと思う。
『夢の空』では極限の状況下に陥らなければヒトは自分の本音に気づけないということ
表題作である『不自由な...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月10日
究極の男性像の描写。男の「性」の追求。真面目な顔して会議で発言するおっさんも美人の女子社員を前にすると理屈抜きに本性が露わになってしまう。男って何て単純で不完全なんだろう。どんなに年齢を重ねても「自我」が確立されない。露わにならない。
女性の視点から見ると本書で描かれてる男性像は到底理解し難いもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月06日
短編というにはタップリ感のある短編集。
何かがきた。
テーマは恋愛小説かもしれないが何か違う気がする。
この世に生まれてきた全員が間違いなく経験する死というものに対して、何故ここまで恐怖に感じ恐れおののかなくてはならないのかという問いかけのような気がした。
実は途中で気がついたのだけど、この作品は2...続きを読む
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