無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年03月24日
最後らへん、「私のアメリカ」にまつわる文章にoverwhelmed。
見知らぬ地で気を張ったり、疲れたり、でもそこで頑張って認められた時の全能感、それをビシって書き表していたところで「この本は面白い!」となった。
アメリカにいても日本での自分らしくいればそれの異質さがアメリカらしさになるって言葉、励...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月28日
数学者のアメリカ滞在記。
滞在中のさまざまなことについて、深くこの方の視点、考えに触れられる。
いいことばかりでなく、アメリカに対する対抗心、モチベーションが上がらず体調が悪い冬の期間の話も。外国で教授もするくらい賢いのでお堅い方かと思いきや、人間味あふれ、人への興味、愛のある方なんだなぁと思った...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月17日
すごく面白かった!に尽きます。
数学者にしてこの文才。当時のアメリカの様子や社会的問題、著者の心の移り変わり、アメリカ人に対する見方の変化などが各章ごとにまとまっていてとてもよくわかります。頭脳明晰としか言いようがありませんが、それだけではない著者の人柄が滲み出ており、最終的には『愛なしでは人間は人...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月09日
『国家の品格』の大ファンなので本書を手に取った。
筆者は当時38歳前後。にもかかわらず現在と同等レベルの高い文章力に驚いた。周辺の様子のリアルな描写のなかに詩的な表現もある。自身を卑下する得意のお笑いセンスもすでにある。
内容は若者らしい青さ、大胆さが満ち溢れている。ただの東大卒のがり勉ではないこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月11日
数学者である著者の、1970年代前半の米国留学体験記。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作(1978年)。
藤原氏は、『八甲田山死の彷徨』の故新田次郎と『流れる星は生きている』の藤原ていの二男。
本作品は数学者である藤原氏にとって、エッセイストとしての処女作であるが、氏の抜群の行動力、感性とユーモア、更...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月01日
若き数学者としてアメリカに渡り、もがきながらもアメリカという国と自己のアイデンティティとの間で奮闘した素晴らしい旅行記だった。
ハワイで日本人ひとりの真珠湾遊覧船に乗り込み日本人であることのコンプレックスを過剰なまでに意識していた旅の始まり。ラスヴェガスで全額擦ったカジノ。ミシガンでは太陽のない季...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月11日
先日、新刊紹介をラジオで聞き、初めてその人柄を知ったもので本を手に取った。ラジオで聞いた口調そのままで当時も今もほとんど変わりないことが伺える。
一人武士道を背負いアメリカという地で孤独に戦いながら尖がった心が融解していくその様が、本書全般にわたってユーモアを交えて語られてて面白い。とても勉強にな...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。