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「神武以来の天才」と呼ばれる著者が、天才棋士「羽生善治」を徹底分析。なぜ、彼だけが強いのか? 七冠制覇達成を可能にしたものとは? 40歳になっても強さが衰えない秘密とは?
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Posted by ブクログ
羽生さんのことも加藤一二三さんのことも、 お名前と何となくの功績を知っているだけでしたが、 読みやすく、何故だか読み終わった後はほっこりした気分でした。
冒頭の一行目に 「かつて私は 『神武以来の天才』と 言われたことがある」 と書いてあることには 少し笑ってしまいました。 確か加藤先生は名棋士ですし、 天才であることは 間違いないです。 それは置いといて 全体的には非常に興味深く 深い内容の本でした。 私は羽生善治先生を崇敬していて 著作も...続きを読むたくさん読んでいます。 その羽生先生をトッププロの同業者が 客観的に分析するので 非常に興味深い。 そしてまた加藤先生の分析も文才も 素晴らしいと感じました。 理路整然で簡潔明瞭としています。 テレビでしゃべっている 「ひふみん」 と同じ人間とは思えません。 加藤先生は本当に多彩な方です。 私も将棋関係の本は 数十冊読みましたが、 羽生善治先生に関して 書かれている本として 本書が一番、優れています。 羽生善治先生について 知りたい方には オススメする本です。
非常に理路整然とした文章で分かりやすかった。 内容も古今東西これほどに羽生善治像に迫った著作はないだろう。一流棋士同士だからこそ分かることが多い上に一流棋士であれば他の棋士を論評するなどは通常ないからである。加藤一二三だからこそ書けた名著である。 羽生善治論と言いつつも半分は著者の自己称賛となっ...続きを読むているがこれは加藤一二三であれば当然そうなる。逆に半分は羽生善治の話をちゃんとしてるということがすごい。
ひふみんが羽生さんをだしに自分がいかに天才かをこれでもかと語る。 なにせ出だしが、かつて私は、「神武以来の天才」と呼ばれた。だ 奥ゆかしいひふみんは自分のことを「天才」といったこともない。もしかしたら家の中では言っているかもしれないが、少なくとも外ではない。 ただ思ったことはある。掛け値なしに、虚心...続きを読む坦懐に、謙虚に自分の将棋を見つめた結果「天才」!と思ってみたのだそうだ。 じつは大山康晴に「加藤一二三は大天才である」と言われたことがある。(中略)そこで問題は、羽生さんを「大天才」と呼べるかどうか、ということである。(中略)羽生さんは「秀才型の天才」だと私は見ている。ここで言う秀才型は研究がスタイルになっているタイプもう一つの「対応型」はここ一番のときに集中して研究するタイプだと、うーむよくわからない流石に大天才ひふみんは一筋縄ではいかないのだ。ついでに大山さんは「天才」と呼ばれることはないとまで書いている。 天才は早指しが得意だが大長考も出来る。ちなみにひふみんは相手の封じ手の後、夜5時間、翌日2時間考え妙手を見いだした。ひふみんはこの話をいたるところで吹聴している。 天才は劣等感を抱かない。じつはひふみんもそうだ。中原誠に18連敗してもここでこうさせば勝っていた。それほど差はなく負けたのはたまたまだ。 「天才は盤を見た瞬間に最善手が浮かんでくる」これはひふみんに言わせれば、文系ならではの特徴である。うーむ、違うと思うがひふみんが言うならしょうがない。研究を続ける秀才型は理系の特徴なんだそうだ。そうだったのか・・・。 天才も木から落ちる。2012年達人戦の準決勝でひふみんは二手指しの反則負けをしてしまう。どうもそのときひふみんは現実感が無かったらしいのだがその理由は対局者の森内さんがモスグリーンの背広を着ていたからだと言うのがひふみんの分析だ。 将棋史に残る驚愕の一手 1989年NHK杯の準決勝当時高校生の羽生五段と対戦したひふみんに67手目の5二銀が待っていた。解説の米長さんが叫ぶ「おおっ、やった!」ひふみんも叫ぶ「ウヒョー!」 ちなみに名人戦で詰みを見つけたときにも叫んでいる「ウヒョー!」 ひふみん伝説は猫にえさをやって訴訟を起こされたり、対局中に相手の後ろから盤を覗き込んだり、駒をたたき割ったり、滝を止めたりと数えきれないらしい。 そんなひふみんが無人島に持っていきたいものは・・・羽生さん。どこまでもおちゃめだ。
最近、将棋が面白くなって来た。 自分のレベルというのは、小学生でも勝つ事はできないかもしれないくらい弱いと思う。昔からNHKの将棋中継を観るのは好きだったし、将棋の盤面の変化を眺めるのは好きだった。 最近は便利な世の中となり、インターネットで、昔の対局を観る事が出来たりする。そうすると、昔は意味...続きを読むがわからなかった指し手の意図がおぼろげではあるけれど、なるほどと思える様にはなって来た。 特に加藤一二三九段と羽生善治四段(当時)の対局は、米長九段の解説の叫び声が今でも印象に残っている。ド素人でさえあの対局が凄かったと感じる事が出来たけど、その当事者である加藤一二三九段は対する羽生善治氏に対してどんな気持ちであったのか、興味があった。 そんなタイミングでこの本を見つけたからには、読まない訳にはいかない。 この本を、大変面白く読むことができた。 ちょっと将棋を勉強したいと思わせる面白さがあり、良い本だと思う。将棋を勉強する事で、棋士の思考の流れをつかめる事が少しでもできたなら、この本の面白味がさらにわかるかもと思わせる一冊じゃないのかなと感じた。
羽生善治棋聖が今期竜王戦であと一勝すると永世七冠というタイミングで読んだ。羽生棋聖について書かれているが、そこは加藤九段、自己主張も忘れない。羽生棋聖の人柄のよさにもきちんと触れているし、自分もすごいよ、というのも語られている。
最近は 将棋の本にはまっている。 頭脳を駆使して、闘うということ。 将棋盤の上で 両者が 全くオープンで、 同じコマ数で闘うと言う ゲームのスタイル。 定跡だけでなく、創造性が要求される。 天才と言われた加藤一二三が 天才羽生善治を 語ろうとするが、そこには 人間くささが実に漂う。 『羽生善治とは...続きを読むいったい何者なのか』 1940年生まれなので、 大山名人、升田幸三、中原誠、谷川浩司の歴代の天才たちと 対戦しながら、その感想と 羽生善治の違いを語ろうとする。 天才とは 無から有を生み出すことのできる人 と言う。 最善と思われる指し手は瞬時に浮かぶ。 時間を使うのは、念のために考えなおし、 読み直し、再検討するためなのである。 つまり 羽生善治は 直感が7割ただしいといい。 加藤一二三は、直感が9割正しいと言う。 直感は 無心である。 困難な状況を楽しむということが、羽生善治の強さ。 努力の量と勝負の結果は別である。 イヤー。将棋って じつに 奥が深いのである。
文字通り、加藤一二三が語る羽生善治論。 天才が天才を語るだけあって、その内容は含蓄があるように感じた。 また、彼自身の天才ならではのエピソードもあり、興味深かった。
タイトルは、羽生だけども、 内容は、ほぼ、ひふみんのお話。 読みながら、にやにやしていましたw
羽生善治論5割、加藤一二三論5割という感じだった。 羽生さんの事を語っているように見せかけて、ちょこちょこ自分の話に絡めるところに笑ってしまった。 羽生さんは森内さんとの相性が悪いなど、羽生さんを取り巻く棋士の話も面白かった。
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羽生善治論 「天才」とは何か
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