ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
※こちらの作品は、Android端末と、他のOS端末の間でしおり同期ができません。
指名手配中の弟の居場所を捜査当局に教えなかった兄は、その行為を責められるべきなのか? 論議を呼ぶテーマの向こうに見え隠れする「正義」の姿とは? 日常のアクチュアルな問いに切りこむ斬新な哲学対話が、世界の見方を大きく変える。知的興奮に満ちた議論は感動のフィナーレへ。NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の第7回~12回、および東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録。
ブラウザ試し読み
試し読み
1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
正義を考えるためには善を考えることが必要。 善を考えるためには「原理と具体例を相互に往復しながら考えていくというアプローチを取るべき」 by ロールズ(反照的均衡) カントの考えでは、人間が自律的に行動していると言えるのは、義務という名の下に何かを追求している時だけで、自分の個人的な利益のため...続きを読むではなく義務のために、何か善い道徳的な行為をしているときだけ。 その行為は自由から生じている。 なぜなら強制されたのではなく、道徳法則を受け入れることを自分で選んだから。 道徳法則は主観的な条件に左右されないので普遍的な法則である。 純粋理性とはどんな外部条件にも左右されず自分自身に適用されるもの。 「正義の原理は、仮設的契約から最もうまく導かれる」by ロールズ 「すべての正義は差別を内包する」byアリストテレス アリストテレスの考え方は 「目的論的道徳理論」という考え方 目的、目標から論理を組み立てる アファーマティブアクションへの反論を「大学教育にふさわしい目的や目標とは何か」という問いに置き換えることは、目的論的道徳理論の考え方 アリストテレスの政治論 政治とは、善い人格を形成すること、市民たちの美徳を高めること。つまり、善き生をもたらすもの。 カントやロールズの政治論 政治は私たちを善くするものではなく、私たちが善や価値、目的を選択する自由を尊重し、他者にも同様の自由を認めること。 コミュニタリアニズム 「自己というものは、ある程度までその人が属するコミュニティや伝統や歴史によって規定され、負荷をかけられている存在である」という考え方。 負荷ありし自己 コミュニタリアニズム批判 「責務が、そのコミュニティの構成員というアイデンティティによって定義されてしまったら、責務どうしが対立したり、重複したり、競合したりするかもしれない。そこに明らかな原則はないから」
前回に引き続き面白い議論がたくさんあった。やっぱりハーバードなだけあって、学生の鋭い視線もすごい。指摘や批判も的確。そのような多様な意見を拾って、議論を上手にファシリテートするマイケル・サンデルも素晴らしい。自分も多角的な視点を持てるようになりたい。 同性婚、愛国心・忠誠心のジレンマ、アファーマテ...続きを読むィヴ・アクションなど社会問題は判断が難しい。自分でも何が正しいのか結論が出せない。 quote: この講義の目的は理性の不安を目覚めさせ、それがどこに通じるかを見ることだった。我々が少なくともそれを実行し、その不安がこの先何年も君たちを悩ませ続けるとすれば、我々は共に大きなことを成し遂げたということだ。
煽り重視の敵対的テレビ討論にはない落ち着いた状況で冷静に意見交換していく中でいろんなことを考えさせる講義。建設的な話はこのようにする。という感じ。結果を求めるシビアな話に埋没しがち飛ばされがちな対話がここにはある。
面白かった。話の内容はもちろんだけど、議論の運び方とかが上手い。何か明確な答えが出るわけでもないが、その過程がいかに重要かってことを再確認させられる。 上巻に比べて急に議論が高度化する印象だけど、じっくり読めば理解に難くはないはず。 上下巻どちらも巻末にサンデル教授の東大での講義が前後編にわかれて収...続きを読む録されていて、なんでこんなややこしいことするんだと思ったが読んで納得。東大での講義はハーバード大での講義を圧縮したもので、つまり上巻での議論と東大講義前編の議論が対応している。下巻についても同じ。読んでみればいっそう理解が深まるし、ハーバード大の生徒と東大生の違いというか、アメリカ人と日本人の考え方がこうまで違うのかみたいなこともなんとなくわかって面白い。
ハーバード大学で大人気の政治哲学の講義と東大安田講堂で行われた特別授業を書籍化した下巻となります。「正義とは何か?」この単純にして最も難しい命題に挑戦するサンデル教授と受講生とたちとの掛け合いに注目。 この下巻は、NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱室」の第7回~12回まで、および2010...続きを読む年8月に行なわれた東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録したものになります。 僕がこういう講義に魅かれるようになったきっかけとは、現在は東進ハイスクールで教鞭をとっている英語講師の今井宏先生が大学時代の恩師の授業をはじめて受けたときにちょうど、サンデル教授が展開しているような授業たったと参考書に収録されているエッセイで述懐していたからです。自分がかくまっている人間を尋ねて人が訪ねてきたときにその人はいないと答えるということは果たして正義か否かという問題は、あんまり詳しいことはここでは言えませんが、この命題に近いことが実際の生活のうえで起こったことがあって、本当に考えさせられるものがありました。 そして、東京大学で行われた講義には、前の世代で行われた過ちを今の世代が背負うべきか?という命題には。すごくデリケートかつ普遍的なことで、こういうことがものすごくまじめにやり取りされるのは、一般社会の営む上ではほぼありえない話で、普通は何も考えることなく通り過ぎていくものですが、いざ、この問題が浮かび上がってきたときに、きちんと立場を明確にできるのか?などと読んでいて自分に問いかけました。答えは出ていませんが…。 この本はできることならば上巻とあわせて一気に読まれることをお勧めいたします。
『これからの「正義」の話をしよう』で有名になったマイケルサンデル。 政治哲学をテーマに、生徒とディスカッションしている様子が記載されている。 哲学や道徳、倫理について、深く深く思考を張り巡らせることが出来る上に、サンデルの超絶プレゼンも学べる1冊。 アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、...続きを読むロールズ、ノージックといった古今の哲学者を、巧みなリードのなかで把握できるのも素晴らしい。 価値観を右往左往してパラダイムシフトが起きる超良書。
少し哲学の考え方がわかってきたような? 政治と哲学 宗教と哲学 人生と哲学、いろんな考え方の根本にありそうです。すこし興味が湧いてきました。
格差原理、愛国心、同性婚 戦争責任は次の世代も負うべきか、 アメリカ大統領は原爆投下を謝罪すべきかなど、 一つ一つの問いかけが絶妙です。 必ずしも正しい答はなくても、 考えることの重要性に気付かされる。
哲学に答えは無いのかもしれない。それでも皆で考え、意見を出す。それにより、自分の意見を言うことで自信を得たり、様々な意見があることを知り得たりする。一人一人が何が正しいのかよく考え、行動することが、社会をより良いものにしていく原動力なのかもしれない。
哲学の問題をわかりやすい事象にたとえて議論するスタイルはすばらしいが、問題そのものは非常に難しい。考えることが大切だというのはわかりますが(^O^)
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業
新刊情報をお知らせします。
マイケル・サンデル
NHK「ハーバード白熱教室」制作チーム
その他の作者をフォローする場合は、作者名から作者ページを表示してください
フォロー機能について
「ハヤカワ文庫NF」の最新刊一覧へ
「ビジネス・経済」無料一覧へ
「ビジネス・経済」ランキングの一覧へ
億を稼ぐ勉強法
これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学
最速で10倍の結果を出す他力思考
サンデル教授、中国哲学に出会う
サンデルの政治哲学
実力も運のうち 能力主義は正義か?
自分を最高値で売る方法
自律神経をリセットする きのこのスープ
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) ページトップヘ