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Posted by ブクログ
ここで見つからないマンガは無いとさえ言われる、マンガ専門の古書店「金魚屋古書店」。伝説の店長が入院中のため、現在は店長の孫娘と目利き店員が店を切り盛りしている。
少年/少女時代の思い出の一冊を求めて、または偶然からこの古書店に足を踏み入れた人々を描く。
最近、私の周囲では「読書オススメ山手線ゲーム」とでも言うべきか、何かを読んだ人に次にまた別の本を薦めるという行為が流行っていて、私の「読む本リスト」は減るどころか増加の一途を辿っている。
このマンガもビブリア古書堂シリーズを読み始めたと知ったマンガ好きの友人から薦められた一冊。
残念ながら私はマンガにそれほど思い入れのある人間ではないので、この作品に出てくる漫画作品の数々はほとんど知らないのだが、繊細で綺麗な絵と心に沁みるストーリーを堪能した。
特に、水木しげるのマンガ作品に絡ませて、死期の迫る叔父とそれを支えようとする高校生の姪っ子を描いたエピソードには、心を撃ち抜かれたような気すらした。なんという切なさ。他のエピソードが概ねハッピーエンドなだけに、このエピソードの哀しみが突き抜けている。
作中でも言われていた通り、マンガにしても映画にしても本にしても、そして何より人についても、この世の中にはまだ出会ったことがない(そしてそのまま出会うこともないのかもしれない)素敵な存在が沢山いて、自分が知ることのできる範囲の狭さ、分からないことの多さに途方に暮れてしまう。だからこそ、そんな中で偶然素晴らしいものを見つけ出したときの喜びは計り知れない。
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