おたふく

おたふく

921円 (税込)

4pt

冷え込んだ江戸の景気を救ったのは、一商人が始めた弁当屋――未曾有の不景気に見舞われた寛政の江戸。大店「特撰堂」の次男・裕治郎は実家を離れ、弁当屋を始める。客を思い、取引相手に真を尽くす裕治郎の商いは普請場の職人の評判をとり、火消しを走らせ、武家と町人を結び、やがて途方もなく大きく育ってゆく……。安くて美味いもので人は元気になる! 経済エンタテインメント小説。2008年10月~2009年11月、「日本経済新聞」夕刊に連載。

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おたふく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年06月07日

    本作は、何となく“経済”が判る、それを考える材料になるというような感で興味深く、悪辣なことをする敵役達との対決の行方も面白いのだが…他方で、与えられた役目を果たしている者同士、互いに敬意を表しながらも、肩を寄せ合って生きているというような本作の劇中人物達の風情…何となく心温まる…

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    Posted by ブクログ 2013年08月19日

    経済時代小説って言っていいのだろうか?
    一力ワールドが楽しめる作品に間違いはないです。
    江戸の札差たちを苦しめた借金棒引き令・棄捐令 どん底の江戸経済を立ちなおすために・・・。
    デフレ後の今のこの国、平成の安倍政権にチョット近いですよ。
    安倍さん、消費税の税率どうします。

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    Posted by ブクログ 2021年07月11日

    江戸時代の寛政年間を舞台とした時代小説。寛政の改革では旗本御家人の借金を棒引きにする棄捐令が出された。借金を棒引きにすることは乱暴な政策であり、以後は札差は貸し渋りをすることで、逆に旗本御家人は資金繰りに困ることになった。目の前の借金問題を何とかしようということしか考えない近視眼的な政策である。
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    Posted by ブクログ 2018年11月10日

    長編の本作は、江戸の高級食材を扱う老舗大店の兄弟を主人公に大店を守る長男と、大人になり袂を分けて仕出し弁当店を開業して事業を営む次男の話ですが、棄損令に伴い世間の景気が悪くなったにも関わらず大店を守り抜く兄と、そんな世を逆手に順調に商いを伸ばす次男が、それぞれに志を持ちながら商いをすることで、それぞ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月03日

    時代小説ではあるんだけど、実質はビジネス・経済系の小説。『ザ・ゴール』とか『もしドラ』なんかに近い雰囲気。
    不景気の時代に起業で社会を変えていく話なので、今の時代だからこそ学ぶことが多い内容だった。
    並行する話が多いため内容が散漫になってしまう点と、主人公が自動的に成功していくように見える点がやや不...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月24日

    未曾有の不景気に見舞われた寛政の江戸。大店「特撰堂」の次男・裕治郎は実家を離れ、美味くて安い弁当屋を始める。客を思い、取引相手に真を尽くす裕治郎の商いは普請場の職人の評判をとり、火消しを走らせ、武家と町人を結び、やがて途方もなく大きく育ってゆく―経済は人情が動かす!傑作時代長編。

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    Posted by ブクログ 2013年07月07日

    父が大好きなのだが私は初めての山本一力。帯の文句についつい惹かれて買った安くてうまい江戸の経済小説。
    松平定信によって棄損令が交付された江戸が舞台。武士の金策相手たる札差が一斉に貸し渋りを始めたことで一気に景気が冷え込んだ時期、妻と二人家を出た有力廻船問屋の次男坊・裕次郎が江戸の職人相手の弁当販売業...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月05日

    お兄さんと弟の、凛としただけど愛に満ちあふれた兄弟愛にほろり。主人公の姑たる男の職人気質にくらり。そして、彼らの作る握り飯の描写にゴクリ・・・食いたい!その握り飯食いたい!!
     ただ、登場人物が多過ぎて話しがやや発散している気がするのと(物覚え悪くて、登場人物の名前が全部覚えられないわ・・)、あんな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月26日

    池波正太郎が好きなので、たまに時代小説も手を出してます。
    今回読んだ本は、購入後知ったのですが、日経新聞の夕刊に連載されていたそうです。

    【内容】

    賄賂が横行した田沼時代の乱れた世を正そうと、老中・松平定信は借金苦の徳川家直参家臣を救うため、
    武家の禄米を担保に高利でカネを貸し付け、贅沢な暮らし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月08日

    内容(「BOOK」データベースより)
    未曾有の不景気に見舞われた寛政の江戸。大店「特撰堂」の次男・裕治郎は実家を離れ、美味くて安い弁当屋を始める。客を思い、取引相手に真を尽くす裕治郎の商いは普請場の職人の評判をとり、火消しを走らせ、武家と町人を結び、やがて途方もなく大きく育ってゆく―経済は人情が動か...続きを読む

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