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Posted by ブクログ
初浅田次郎。美しい文章であり読みやすい。
こういうゾクッとするような本は今の季節にぴったりじゃないかな。お盆の時期でも良かったかな。
お気に入りは「赤い絆」と「昔の男」。
添い遂げられなかった男女の悲恋というものがとても好きなので出だしから最高だった。心中ってこういう可能性があるから怖い。布団に入り込んできた女は誰だったのか想像を掻き立てられる。
昔の男という言葉は元彼を連想させるけど読んでる途中ではあああと納得のため息。何故だか分からないけど大先生の回想とその後の浜中さんとの会話のところで泣いてしまった。
作中で一番謎なのが叔母さん。幼い頃のあの経験によって彼女にも何かが憑いてるんじゃ…?と思ってしまった。
すごく怖いということはないけど、ほど良くゾクゾクするのと切なさが混じっていてとても好みの本でした。
Posted by ブクログ
幅広い題材で読者を楽しませてくれる、浅田次郎。
歴史のロマンを感じる長編小説が好きなのですが、この作家さんは中・短編小説を読んでも、うならせてくれますね。
今回手に取った文庫は、「人ではない何か」が登場する短編集。
いわゆる「怪談」というカテゴリーに分類されるであろう短編が、7作品納められています。
その中でも、2編が戦争・軍隊を扱った作品なのは、「浅田次郎らしいな」と感じました。
そして、冒頭と最後に載せられているのが、奥多摩の霊山を題材にした作品。
「あのあたりなら、こういうこともあるかもしれないな」と思ってしまう、不思議ながらもみょうにリアルな話が、印象に残りました。
時間、空間を越えた話なのですが、”知り合いの知り合い”あたりが実際に体験したことを人づてに聞いているような、そして最後に背筋がぞくっとするような、そんな作品の数々でした。
こういう話を次々とつむぎだせる作家さんというのは、どういう人生経験をしているのだろう?などと、みょうな感心の仕方をしてしまった、作品でした。
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