赤猫異聞

赤猫異聞

693円 (税込)

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時は、明治元年暮。火の手の迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった訳ありの重罪人たち──博奕打ちの信州無宿繁松、旗本の倅岩瀬七之丞、夜鷹の元締め白魚のお仙。牢屋同心の「三人のうち一人でも戻らなければ戻った者も死罪、三人とも戻れば全員が無罪」との言葉を胸に、自由の身となった三人の向う先には……。幕末から明治へ、激動の時代をいかに生きるかを描いた、傑作時代長編。

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赤猫異聞 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月29日

    死罪を含む重い刑を申し渡された罪人3人が、「赤猫」という逃走の絶好の機会を得ながら、紆余曲折ありはするものの逃げずに指定の刻限までに戻るという身を捨てた義侠心や義理人情が心を熱くする。 一方で彼らの罪の源となった恨みを一身に背負い、弱きを助け強きを挫くごとき牢役人に心を強く揺さぶられた。 浅田さんに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月05日

    ーーー時は、明治元年暮。火の手の迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった訳ありの重罪人たち―博奕打ちの信州無宿繁松、旗本の倅岩瀬七之丞、夜鷹の元締め白魚のお仙。牢屋同心の「三人のうち一人でも戻らなければ戻った者も死罪、三人とも戻れば全員が無罪」との言葉を胸に、自由の身となった三人の向う先には…。


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    Posted by ブクログ 2024年04月25日

    博奕と人生の違いは、神に恃むかてめえの力でどうにかするかってことさ

    次郎兄ィにしか書けないストーリーとセリフの数々、本当に心に沁みる。
    ありがとうございます✨

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    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    明治元年、御一新直後の東京で大火が出た/ 小伝馬町の牢屋敷は囚人を解き放ち、消火後の帰参を待つ/ そこにおいそれと放てない事情を抱えた三人/ 親分に売られ身代わりに収監された深川一帯の大博徒、大政奉還後も官軍を斬って回った辻斬りの旗本次男、奉行所の悪事を知り尽くした夜鷹の元締め/ 珍妃の井戸よろしく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月09日

    火事と喧嘩は江戸の花、と言われたのは昔。
    時は明治。とはいえ最後の将軍はとうに大政奉還されているのに、新政府の機能は整わないまま、何もかも以前と変わらぬまま物事が動いていた宙ぶらりんな時代の話。
    牢人を収監する牢屋敷も多分に漏れず、急な沙汰で一人の罪人が今まさに斬首されようというその時、遠くで半鐘が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月24日

    聞き語りのストーリーは、珍妃の井戸など、浅田次郎さんで採られている展開。それぞれの人から見た様子や思いがわかり、それを他者が述べたものとつなぎ合わせながら、全体を理解したり感じたりするのは面白い。赤猫とは、江戸の火事のこと。明治になってもそのまま伝馬町にあった牢屋から火事で召し放しとなった3人の男女...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月05日

    これぞ浅田次郎の真骨頂。まるでその時代を生きていたかのような描写力。最後そうなるかー、ときっちり泣かせてくれる。泣かせの次郎、ここにあり!

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    Posted by ブクログ 2019年01月28日

    文句なしに面白い時間を
    持ちたい方には ぜひお薦め

    読み終えてから
    表紙をしみじみ眺めて
    おぉ この三人が…
    と感慨に浸りたい方にも お薦め

    浅田次郎さん
    稀代の時代小説の名手です
    登場する人物が
    それぞれ愛おしい

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    Posted by ブクログ 2015年12月06日

    浅田次郎、流石です!不勉強で、赤猫の意味を知らなかったから、妖怪系の話かと思ってた。時代の狭間で起きた大火事の際のドラマ。日本人としての矜持を正されているように感じた。いいものを読んだ。こんな男たちにはついて行きたい。

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    Posted by ブクログ 2015年07月20日

    新しい!浅田さんらしくて浅田さんらしくない!
    複数人の独白によってその人々の視点から描くっていうおなじみの構成、厚みのある人物や風景の描写は浅田次郎っぽく、後半に突然隆起し、速度を上げるミステリー感は浅田次郎っぽくない。
    また好きになった。

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