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本書は、“既に手元にある魅力的なデータ(Sexy Little Numbers)”を、これまでとは違った角度から分析し、思い込みをこわして新しいビジネス戦略を描き成功させたデータ・サイエンティストの手法を、実例と多数の図表を交えて紹介する。
データを分析し、誰に、何を、どのメディアを通して、いくらの予算をかけて消費者にアプローチするか、マーケティング戦略を決めたらどう実行に移し、その結果を測定して最適化を図っていくか、という「データ・アナリティクス(分析)」の一連のプロセスがわかる。
「測定した結果が何の意味をもつのか」をシンプルな形で示すことに徹底的にこだわる。
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読みやすく深い
紙の本と値段がかわらないけれど、紙の方は厚さ4センチ程度ということを考えれば、電子で買ったほうが場所とらないし重くないしで正解か。
実際の事例をもとに、考え方をなぞる形でページがすすむ。どんな風にデータ分析を行うかはもちろん、どういう風に考えるかがわかるので、実務で分析を行う人には、発想などの面で役に立つに違いない。
ただ、詳しい手法の説明はないので、実際に行うに当たっては、調べたり工夫したりする必要はあるだろう。ある程度、分析の流れや行い方が分かっている人向けの本。
Posted by ブクログ
実際のマーケティング戦略に基づいて、それぞれのステップ(ターゲティング、メッセージ、ロケーション、予算、測定、最適化)で判断を下すために、どのようにデータを分析し活用しているかということが内容の中心。データをビジネスにどう活かしていくかを知るための良書。
具体的な分析方法を知るというよりは、ビックデータと呼ばれるように今後扱うデータがより膨大になるなかで、それらをいかに有用に使えるかがキーとなってくることがわかる。
「アナリティクスの未来」の章では、ビックデータを使用しての分析が進み、そして分析の手法自体の自動化が進んだとき、データ分析をサポートする「技術者」もしくは分析結果をactionにつなげる「魔法使い」としてどちらのキャリアを進むかという点についても触れてある。
今度のキャリアを考えるうえでもとても役立った。
Posted by ブクログ
きっとこの本は自分のこれからの働き方と実際の仕事の中身を変えていく礎になる。この間この著者のディミトリさんの講演を聞くことができて、その感覚は確信に。講演ではデータサイエンティストが陥りがちな5つのポイントと題してプレゼンされたが、この本からの引用も多く、示唆にとんだプレゼンだった。題名(英題:Sexy Little Data)からもわかるように、この本のテーゼは「ビッグデータなんか使わなくても、手元にある数字だけでも十分アナリシスはできるし、示唆に富む知見をえることもできる。自分の会社が測定できている数字はなんだろうか。どうやったらそれらに触れることができるのだろうか。何と何を組み合わせて分析すると、どんな知見が得られるだろうか。そんなことを考えながらこの本を読んでいると、自分の仕事が毎日楽しくてしょうがなくなった。
それから、文中で紹介されているフレームワークやテクニックはとてもシンプルな分析と実験デザインだが、これはすぐにでも実践できるものばかり。
そういえばディミトリさんは、"(Data DrivenではなくてScientifick Driven"といっていたな。そうか、これはScientificなあぷろーちだなあ
Posted by ブクログ
世界的な広告会社オグルヴィで「データ・サイエンティスト」として活躍してきた著者が、数々のクライアントとの仕事を通じて実践してきたデータ分析ノウハウを体系的にまとめた一冊。具体的事例に基づく実用書でありながら、次の時代を見据えたマーケティング/コミュニケーション戦略のあり方も提示していて興味深い。
どの顧客に対して、どんなメッセージを、どのようにして届けるのか、それにどの程度のコストをかけるのか等を検討し実行するために有用なフレームワークや定量的分析手法が数多く紹介されるが、その中で著者はICTの発展によって可能になったビッグデータの有用性を認めつつ、企業が普通に入手可能な「リトルデータ」であっても分析は十分可能であり、重要なのはデータから意味あるメッセージを引き出し、それを誰にでもわかる形で提示することだと主張する。
さらに著者は、近未来の消費者が個人情報をより主体的にデジタル世界の中で開示することで、企業がそれを的確に分析し、真に価値ある広告のみが表示される「価値交換」社会の進展を予測する。サイエンスとアート両面からアプローチに長けた著者ならではの語り口には、単なる分析ノウハウ本にはない奥深さを感じることができる。
Posted by ブクログ
昨年(2013年)の2月にハーバード・ビジネス・レビューにて、”データ・サイエンティストほど素敵な商売はない”と魅力的な仕事ということで紹介されてから、「ビックデータ分析」、「データ・サイエンティスト」というのが、IT業界のバズワードとして人気を博してきた(最近は少し落ち着いてきた感がありますが)。インターネットを中心にIT業界が活性化し、PCの高性能化はもとい、手持ちのモバイル端末でも高品位の処理が可能になってきた。LTEで通信も高速になり、ストレージも大容量化の時代、情報の通信&蓄積は技術革新とともに安価にもなりつつあります。
これだけ分析ブームでもありますが、ITの世界でももともとデータアナリストとか、システムアナリストと呼ばれる人は結構いたと思います。前者は広告や商品の効果測定とするリサーチ会社のイメージだし、後者はSIをする中でのコンサルタント的な立場で業務の分析などをしていたイメージです。その中で、”データ・サイエンティスト”が職業として出てきたのはなぜなのか? まず、この「データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」」では、そもそもサイエンティスト=(科学者)とつけるだけに、従来のアナリスト=(分析者)とは違う、「分析力」とは何なのかという言及があります。
分析をするだけではなく、それを実施することで何か変わるのか。そして変えたことでの変化量を常に計測することで、継続的な業務変革につなげていく。まさにプロセスを提案するだけではなく(ここまでだとサイエンティスト止まり)、プロセスを変革していくイノベータにならないと意味がないのかなと思います。
データの取り扱い方もそうですが、単純に数字や文字の並びを分析するだけでなく、その裏にどのような現象が潜んでいるかを知るというのは、僕自身、学生時代の卒業研究でやっていた材料研究やプラズマの物性研究に近いなと感じました。データとしては確かに数値で上がってくるんだけど、それは計測誤差なのか、想定している現象の外からくる雑音なのか、そもそもの想定とは全く違う現象がそこで起こっているのか、、数字1つでも正しさをとことん考え抜く、それが単に数字を整理するだけのアナリストと、複数要因を想定する「分析力」を持ったサイエンティストの違いなのだと思います。
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