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Posted by ブクログ 2021年10月14日
奇遇にも愛媛県旅行中にこの一冊を読む。
二十三年、は伊予松山でのお話。
哀しくも美しい武家に生まれた女の話。
平等叫ぶ現代では受け入れられ難いものも多いものの、自ら律するため、或いは過去の日本を知る縁として、良い一冊だと思った。
初めて祖先の墓へまいるのに遊山を兼ねるのは不作法だと思う、
糸車 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月12日
時代小説好きの友人がお勧めしてくれた作家、山本周五郎。司馬遼太郎、藤沢周平は好きだけれどどちらかといえば「坂の上の雲」のような近代を舞台にしたものが好みなのでなんとなく読む機会が無かった。けれど、これほど読んでよかったと思った本は最近ないかもしれない。短編集だが、どの作品にも自分を見失わず凛と生きる...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月08日
高校の先生に推薦されて高校時代に初めて読んでみた本なのですが、その時はさしたる感想もなかったのですが、大人になって読んでみて、すごく感動することに気がついた。感性が変わってきてるんですかね?
現代では考えられないようなところもあるのですが、女性のひたむきさに感動します。
個人的には特に「不断草」...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月01日
武家の時代に生きた女性を描いた短編集。文庫本の裏表紙には連作集とあるが、すべて独立しており個々の話の繋がりはない。
内容的にはいつもの周五郎節で、弱者にむけた温かい眼差しが心地良い。個人的には「墨丸」が一押しだが、11編全てに味わいがあるので老若男女関係なく楽しめるだろう。
いつの時代も女性は強...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月07日
山本周五郎の書に「小説 日本婦道記」があります。
その中に「風鈴」という作品があります。
物語はこうです。
主人公・弥生は夫、三右衛門と一人の男の子の三人で
つつましやかに暮らしております。
わずか十五石の下級武士である。
一片の塩魚を買うにも、財布と相談しなければならない。
そんなある日、良家...続きを読む
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