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人間にとって科学とは何なのかを考える……自然科学は、けっして人間や人間社会から切り離された、中立の道具などではないのです。良かれ悪しかれ、その時代その社会の基本的なものの考え方、底流となっている前提と結ばれているものなのです。……現代の科学は、その長所も欠点も、わたくしども自身のもっている価値観やものの考え方の関数として存在していることを自覚することから、わたくしどもは出発すべきではないでしょうか※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年11月17日
科学とは何かを考える本。科学のこれまでの歴史と、今のあり方について書かれている。著者は科学哲学・科学史の分野では著名な村上陽一郎氏。
前半では一般的に信じられている科学像を紹介し、後半でその科学像を打ち破る。「データは与えられるもの」「人が持っている偏見などがそのデータを歪める」「科学技術は時...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月10日
「データ―帰納―法則―演繹―検証(反証)―理論の改良というサイクル」がなされてこそ科学だと思っている人は,根底からその考え方が覆されます。モデルという観点が入っていないという意味でこの本はやや不十分であると思いますが,「30年も前の古い本だ」と片付けてしまうのは勿体ないぐらい,この本の副題の指し示す...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「事実は理論をたおせるか?」これで大学生の時にガーンとヤられました。科学論の草分け村上陽一郎さんの古い古い新書なんですが、科学論の入門書として古くから最適の一冊。大学の一般教養のレポート課題で指定された人だけでなく、科学と名のつく所にいる人もいない人も「真理を探求する営みとしての科学」という認識の人...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年01月07日
序章 科学的なもの、人間的なもの
1 科学についての常識的な考え方
1.帰納
2.常識的科学観の特性
2 新しい科学観のあらまし
1.文化史的観点から
2.認識論的観点から
科学理論の本というよりも、哲学の本のような気がした。
第一章で相対性理論やマルクシズムと小難しい展開でしたが...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月21日
[ 内容 ]
人間にとって科学とは何なのかを考える。
[ 目次 ]
序章 科学的なもの、人間的なもの
1 科学についての常識的な考え方
1.帰納
2.常識的科学観の特性
2 新しい科学観のあらまし
1.文化史的観点から
2.認識論的観点から
[ POP ]
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Posted by ブクログ 2010年01月08日
知らなくてもいいけど、知ると少し見方が変わる、そんな一冊。
ブルーバックスなのでさらっと読めるのがGOOD!
長年、理系からも、文系からも「うちの分野じゃない」と思われてきた不遇な科目「科学哲学」に不覚にも興味を持ってしまうかもしれません。
自分はこの本をきっかけに、不覚にも、大学の科学哲学、...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
この本を読んでいると、理解できてなるほどと思う箇所と、なんのこっちゃって箇所があった。
サブタイトルの「事実は理論をたおせるか 」に関することも自分の読解力・理解力不足から述べられない。
そして要点をまとめて感想を書け、と言われても自分の頭では無理なので、
とりあえず、自分がなるほどと理解できた箇所...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月27日
クーンの「パラダイム論」に代表される「新しい科学論」の内容を、中高生向けに解説ている本です。
著者は、わが国に新科学哲学を紹介することに長く力を注いできた研究者です。本書は二つの章に分かれており、第一章では常識的な科学観にひそむ前提がとりだしされています。第ニ章は、前半で示された科学観をひっくり返...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月06日
人間にとっての「科学とは何か」という命題を問い直した本。
戦後、科学者をお茶の水博士のような「白衣の聖職者」という具合に人間社会の発展という崇高な理念だけを掲げている人々と見なす風潮があった。しかし著者は、科学は人間的な営みだと主張する。
スピノザが「神すなわち自然」、ガリレオが「自然は神...続きを読む
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