黄金の庭

黄金の庭

1,047円 (税込)

5pt

3.3

お寺の閻魔様が動きまわり、公園の池の蓮の花からはお釈迦様が現れる。次々と奇妙なことが起こる町に引っ越してきた青奈の目下の悩みは、子どもができないことと職探し。ある日、質屋で手に入れたオパールの指輪がしゃべり出し…。ときに優しく、ときにシニカルに。家族とは、夫婦の愛とは、そして人生の幸福とは──。不思議な町で暮す人々の平凡な日常を柔らかな文章で描く、新しい大人のファンタジー。「この『黄金の庭』という小説のリアルなところは、まったり、ゆったりしている部分です。(中略)非日常は、まったりとした日常のうえで起こる。すごく小説的でありながら現実的で、小説としか言いようがないものです。(高橋源一郎氏・「青春と読書」2013年2月号より)」第36回すばる文学賞受賞作。あたたかな感動を呼ぶ、新たな才能のデビュー作。

...続きを読む

黄金の庭 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年06月02日

    当然のように変なことが起きる、誰もそれを気にしない、そんな黄金町の物語。失業して旦那とも微妙な関係の青奈と、彼女に仕事をくれた千ちゃん、その恋人のダイヤ。それぞれの微妙な感情を不思議な町を通して描いた、大人のファンタジー。

    0

    Posted by ブクログ 2013年02月04日

    現実と変な世界が不思議と溶け、混ざり合っている物語。
    その2つの混ざり具合、その引き合いの出し方がすごく優しくて心地いい。
    妙な景色に出会っても、なんの違和感もなく「ずっとそうだった」と自然に受け入れているその感覚が、不思議な浮揚感を醸し出している。
    不思議な町で、妙な人たちと暮らすなかで得る、ふわ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月21日

    一文が驚くほど長い作家。仕事柄、単文で句読点を打ちたくなってしまうので、読んでいて最初はめげそうだった。でも、負けてなるものかと読み進めていったら、ファンタジーというにはちょっと毒気があって少し考えさせられたりもした。
     まぁ、最後まで高橋さんの文章にはあまり馴染めなかったんだけど…。

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月12日

    しゃべるオパールの指輪、破壊的なあーちゃん、元あーちゃんだった千ちゃんとダイヤなど青菜と那津男夫婦の周りに起こるあれこれが、のほほんとしていて不思議な世界を創っている。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月04日

    仕事を辞め、夫と一緒に新しい町に引っ越してきた青奈の日常を
    ゆるゆると描いた本なのですが
    面白いのは、普通の描写の中に時折顔を出す、不思議な数行。

    たとえば。。。
    初詣の帰り道、突如として現れ、いたずら坊主を投げ飛ばす閻魔様。
    筆を振り回して通りがかりの人にペンキを塗りたくる、アーちゃんという子ど...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年03月22日

    すばる文学賞受賞作。
    不思議な事が起こる黄金町に引っ越してきた青奈夫婦。
    この町では初詣には閻魔様を詣で、民家の屋根ではしゃちこほこが動いている。
    そして謎の存在、アーちゃん。
    そんな町のそこここに存在する不思議を当たり前の日常として受け入れている風変わりな住人達との日常が、妻目線で描かれています。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年03月07日

    ツッコミ不在の、不思議な町の不思議な話。
    あまりにも当たり前に不思議なことが書かれているので、「そんなもんなのかな」と、すんなり思えてしまいました。

    0

黄金の庭 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文芸単行本 の最新刊

無料で読める SF・ファンタジー

SF・ファンタジー ランキング

高橋陽子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す