出星前夜

出星前夜

957円 (税込)

4pt

キノベス1位&大佛次郎賞受賞作!

大佛次郎賞+キノベス第1位の2冠に輝いた、歴史超大作!

寛永14年(1637)、突如として島原を襲った傷寒禍(伝染病)は、一帯の小児らの命を次々に奪い始めた。有家村の庄屋・鬼塚甚右衛門は旧知の医師・外崎恵舟を長崎から呼ぶが、代官所はあろうことかこの医師を追放。これに抗議して少年ら数十名が村外れの教会堂跡に立てこもった。
折しも代官所で火事が発生し、代官所はこれを少年らの仕業と決めつけ討伐に向かうが、逆に少年らの銃撃に遭って九人が死亡、四人が重傷を負った。
松倉家入封以来20年、いっさいの抵抗をしてこなかった旧キリシタンの土地で起こった、それは初めての武装蜂起だった‥‥。

結局は幕藩体制そのものに抗うことになる海民・土豪らの絶望的な戦いがここから始まる。向かう先は破滅にほかならなかったが、それでも彼らが戦うことを選んだのはなぜだったのか?
原稿枚数1200枚! 大部ながら一気に読ませる本作もやはり「飯嶋和一にハズレなし!」である。

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出星前夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦歴の兵であり、島原・南目の村を支える庄屋、甚右衛門は悪政に耐えかねて年貢の準備をやめた。一方、反乱の引き金を引いた寿安は長崎で医道へ。

    寡作ながら書けば名作ハズレなしと言われる飯嶋さんの、最高傑作との呼び声も高い本作は島原の乱の顛末を描いた歴史大作です。島原の乱といえば、学校の授業では天草四郎が

    0
    2023年08月12日

    Posted by ブクログ

    飯嶋和一、やっぱり「力量もある善なる者」が絶望的に負ける話がええのよね、「神無き月〜」とか。こんな読み方性格悪いんかも知れんけど。
    島原の乱、正直よく知らんかった、そもそも「島原」なのにリーダーがなんで「天草」なのか、とか。まぁ読み甲斐あるわ。

    0
    2022年11月17日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。目の前で、ひとびとが動いているのが、リアルにわかる表現。しかも丁寧な取材をされている。
    島原の乱はこうだったんだ、とドキュメンタリー映画を観ているような感覚になった。
    虐げられる側に立った優しさと、正義の強さをもった作家の力作だ。
    これは、大傑作である。
    なんども読み直したい。

    0
    2021年12月13日

    Posted by ブクログ

    おもろかったです、が、飯島本のいいところも悪いところも出ている感じ。内容的には島原の乱が中心なんだが、最初に外崎恵舟から始まって、それがまた大変面白かったのでそのまま外崎恵舟とジュアンだけにフォーカスしてくれたらよかったのに、、ジェロニモ四郎のこととかいろんな話が詰め込まれすぎて散漫になりすぎ感あり

    0
    2017年10月27日

    Posted by ブクログ

     飯嶋氏の作品を読むのはいつもためらう。内容が濃く分厚いのでだいたい2週間くらいかかり、その間は他の本が読めない。でも読みきったあとの恍惚感というか、忘我の境地を味わえる本はそうそうない。それだけすごい。これぞ歴史小説。
     
     舞台は島原の乱が起きる少し前の島原近辺。天候不順で不作が続き年貢を納める

    0
    2017年08月15日

    Posted by ブクログ

    早く次の作品が出ないかなと、いつも待ちきれない数少ない作家の一人。
    飯島和一さんの作品は四~五年に一回くらいしか出ず、それだけ内容に吟味を重ねて作られているのだろうと想像する。時代小説を書く作家は多けれど、これほど引き込まれ心を震わす作品を書かれる作家も珍しいのではないか。
    ならば何故有名では無いの

    0
    2016年01月15日

    Posted by ブクログ

    2009年本屋大賞7位

    島原の乱

    自分の今まで持っていた「島原の乱」のイメージといえば
    “エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、我は求め訴えたり” の山田風太郎「魔界転生」。
    “妖艶”且つ“神格化”された悲劇のヒーローだったのに、本作を読んであまりのギャップに驚愕。

    沈鬱な話であるのに、征伐

    0
    2015年10月17日

    Posted by ブクログ

    圧政は圧制を生み、歪は下へ。
    最下層は望みもなくただどうにか生き耐える。
    島原の乱。
    著者の史実への誠実さが、深く重く心にのしかかる。
    それは読み終えてほっとするほど、強烈に辛い事実。
    いま。時代が変わっても変わらぬに悪政。過去から学ぶことはたくさんあるのに。

    0
    2014年05月14日

    Posted by ブクログ

    いわゆる「島原の乱」を描く、重く、辛い、圧倒的な物語。それなのに、物語の中にほんとうの、強靭な希望が宿っている。読みだしたら止まらない傑作。飯嶋和一、ほんとにすごいや。

    0
    2014年05月01日

    Posted by ブクログ

    或いは読む方によって色々な感じ方が在る作品であるような気がする。各劇中人物がどうなって行くのか、どうして行くのか…「島原の乱」を背景とした重厚な群像劇であり、なかなかに興味深いと思う。

    0
    2014年04月10日

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