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Posted by ブクログ
【本の内容】
<上>
燎平は、新設大学の一期生として、テニス部の創立に参加する。
炎天下でのコートづくり、部員同士の友情と敵意、勝利への貪婪な欲望と「王道」、そして夏子との運命的な出会い―。
青春の光あふれる鮮やかさ、荒々しいほどの野心、そして戸惑いと切なさを、白球を追う若者たちの群像に描いた宮本輝の代表作。
<下>
退部を賭けたポンクと燎平の試合は、三時間四十分の死闘となった。
勝ち進む者の誇りと孤独、コートから去って行く者の悲しみ。
若さゆえのひたむきで無謀な賭けに運命を翻弄されながらも、自らの道を懸命に切り開いていこうとする男女たち。
「青春」という一度だけの時間の崇高さと残酷さを描き切った永遠の名作。
[ 目次 ]
<上>
<下>
[ POP ]
題名にひかれ、七つ上の姉の本棚からこっそり拝借したのはいつだったか。
大学生が織りなす恋とテニスの物語に夢中になった。
成り行きで新設大学を受験した燎平は、殺風景なキャンパスで夏子と出会う。
真っ赤なエナメルのレインコート、鮮やかな口紅。
その瞬間、青春が音を立てて回り出す。
本書には、やはり大学時代、創設されたばかりの追手門学院大学(大阪府茨木市)でテニスに打ち込んだ著者の、若き頃への思いが投影されているという。
若者たちの日々は輝かしいばかりではない。
ある者は忍び寄る病の影におびえ、ある者は破滅的な恋に身を投じる。
女王然とした夏子も、つまらぬ男にひかれて周囲を混乱させ、自らも深く傷つく。
文庫新装版にあとがきを寄せた作家の森絵都さんは、「青春最大の特徴は、光よりもむしろその色濃い影にある」と書いている。
人気のないキャンパスで再び燎平と夏子が向き合うラストシーンは、多くの読者の胸をしめつけた。
恋を夢見た頃を何十年も過ぎて読み返しても、決して色あせない青春文学の名作。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
中学時代に本小説のドラマをやっていた。主演は石黒賢(確か彼のデビュー作)。そして佐藤浩市、二谷友里恵、川上麻衣子らが出ていた。松田聖子の「青いフォトグラフ」が主題歌で毎週楽しみにしていた。
いつか原作を読んでみたいと思い、6年ほど前にようやく読みました。
ドラマは関東が舞台だったけど、原作は関西なんですね。ドラマも良かったけど、原作もとても良かった。
椎名燎平が大学の4年間、テニスを通して成長していく姿が描かれている。夏子への片思い。良いです。最後はとてもせつない。でもでも何度でも読み返したくなります。読み終えて本を閉じると「青いフォトグラフ」が聞えてきます。
Posted by ブクログ
多分私が学生の頃にドラマ化して、すごく人気があったように思います。
私はドラマを見てはいなかったけれど、石黒賢が主役で、友達役として清水善三さんが出ていたことだけ覚えています。
せっかくなのでドラマのキャストを調べたら、親友が佐藤浩市で、主人公が憧れるヒロイン(華やかな美人)が二谷友里恵で、ひそやかな美人が川上麻衣子であることがわかりましたので、脳内イメージはキャスト寄りに。
善三さんのライバル役が遠藤憲一なのにびっくり。
そんなイメージ全くなかったので。
さて、ストーリーとしては、新設大学に進学した主人公が、成り行きでテニス部の創立に関わり、結果としてテニス三昧の大学生活を送るという話。
このころからなのかな、勉強をするためではなく、人生の夏休みのような感じで男学生になる人たちが増えたのは。
それでも、親が亡くなったり結婚が決まったりする仲間もいて、時間の流れ方は平等ではないのよね。
自分のことだけを考えていればいい時期というのは、当事者はしんどいこともあるけれど、大人になった今振り返ると贅沢な時間だったなあと思う。
さて、下巻では何が起きるのか?
Posted by ブクログ
感想
直前に流転の海を読んだから、主人公が伸仁のように見えてしまう。境遇も部活も一緒。これも筆者の実体験に基づく物語なのだろうか?
昔、部活に打ち込んでた頃を思い出すな。プロになる訳でもないのになんであんなに頑張ったんだろう。
あらすじ
新しく新設された大学に入った燎平は、大学に入って何をするか決めかねていたが、ある日であった金子に勧誘されてテニス部に入る。部を作ったものの、コートがなく、最初は二人でコート作りから始める。
その大学でお嬢様の夏子と出会い、なんとかモノにしたいと思う。燎平はテニスを通して様々な人と出会う。テニスの元関西チャンピオンだが、精神病でテニスが出来なくなった安斎、金持ちのお嬢さんの裕子、テニスが上手いが斜に構えた貝谷、スピンを極めたテニスの老人。
夏子の家は洋菓子屋を経営していたが、父親が亡くなる。店を支えていたフランス人のペールも帰ることになり、落ち込む。
燎平たちは2回生になり、インカレを目指して、ますますテニスに打ち込む。安斎と貝谷が新たにテニス部に加わり、活気が増す。安斎はそのうち相手になる者が居なくなり、トップ選手の練習に参加する。
その頃、裕子が結婚してアメリカにいくことになり、大学を辞めると言う。燎平と夏子の関係は相変わらず縮まらないままであった。
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