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Posted by ブクログ 2014年01月27日
ストーリーは別として、こういう話の構成は好き。
榛名の母の人生をベースとしながら、かかわる人物の生き様含め、語られている。ここは要らないんじゃ?と感じる部分もあった。
最後の異母兄妹の話で、あまりにきれいにまとまっている気もするが、映画を観ているようなウィーンでのシーンだった。
ただタイトルの「存在...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月10日
「家族の秘密」
そんなテーマに惹かれて読んだ。
どこか悲しく、決して幸せとは言えないそれぞれの半生、心の中の惑いに共感してしまう。
誰が悪い、というのではないのだ、と改めて思う。
ほんとうに、そのときを精一杯生きていて、そのときの自分、そのときの相手と、そうなることでしか自分を保てない。
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月15日
本屋で平積みになっているのに惹かれてジャケ買い。
プラハだけで進む話だと予想したものの、短編集といった形で。
個人的には「プラハ逍遥」「天空のアンナ」「ウィーン残照」だけでもいいんじゃないかと思っています。
それぞれの話はとても美しく、主人公が皆哀しみを抱いて、それぞれがそういった感情から繋がって...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月14日
彼が黙っていると榛名は頑なな表情で彼から目をそらし
「母は」といった。・・・亡くなる前、まだ意識のあった時、
聡さんのことをよく話していました。
私に全部教えておきたかったんです。
聡さんを残して家を出た時からずっとずっと、母は聡さんのことを
気にかけて生きてきたんだと思う。
忘れた事なんか1日もな...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月24日
あれ、小池真理子、だよね?
変化したような気がした。
今まで持っていた、硬質な美意識とか、孤高の激しさ、とかのイメージがいい意味で裏切られて。
人はみな、複雑で多面的で、色んなものを内包しながは生きている。そんな豊かさとか、優しさとか、深みを増した切なさとか、ひとすじ縄ではいかないさまざまな感情とか...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月18日
連続短編集(というのかな)。
小池真理子の中では、家族というか血のつながりを題材にした作品ってめずらしいのかなと思った。
離れて暮らした異父兄妹を中心に、その家族にまつわる話。すべて読み終わると、タイトルの意味が少しわかる気がする。
プラハとウィーンが舞台になっている最初と最後の話は、小池真理子...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月02日
母、奈緒子から異父兄がいることを大人になって知らされた榛名。
第1章「プラハ逍遥」は、母の死をきっかけに、兄、聡が住むプラハへ向う榛名が描かれている。
そして続く第二章以降では、
母―奈緒子、
深田芳雄―奈緒子の同僚、
玉岡知沙―榛名の父信彦の会社の女性、
芹沢史恵―聡の継母、
恵...続きを読む
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