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どうおすすめしようか、非常に困る一作。なぜなら、極力ネタバレや先入観なしで読んでいただきたいから(「このマンガがすごい!2013」オンナ編第2位 などの冠も、ここではいったん忘れてほしい)。語りすぎるとつまらなくなってしまう。けどおすすめはしたい。このジレンマは書店員にとって苦しく嬉しい悩みでもあります。
作者の穂積さんは、表題作「式の前日」がデビュー作だそうですが、16ページ―読書時間にして2分程度―という短さの中で、台詞と間(ま)で読み手を引き込む構成力が見事。
表情のバリエーションやコマの使い方などがややパターン化しているため、今後に期待したいところですが、収録されている6本の短編のうち「式の前日」「あずさ2号で再会」は秀逸です。先に「どちらの作品も、読み終わった後でもう一度読み返したくなる。」とだけ、予告しておきます。私は職場で読んでいてうっかり涙ぐみそうに…。
幸福な2分間の読書体験をどうぞ。
日向の隣には必ず日陰があるように、幸せの近くには必ずひっそりと淋しさがあるものだと思います。その幸せも淋しさも自然に描かれていて、大人な作品だと感じました。
他にも穂積さんの作品があったら読んでみたいです!
初めて読む穂積先生の作品。タイトル作品から始まり最後まで巧く作られた読み切りばっかりでした。みんなちゃんと「家族」(または似た感じ)の雰囲気に溢れててとても心地よかった。ほかの作品をチェックせずにいられないくらい素晴らしい一冊です。ありがとう。
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