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Posted by ブクログ 2024年03月02日
「蒼穹の昴」シリーズ第4弾。
「満州報告書」
張作霖を乗せた列車爆破の真相は‥。
つらくて悲しい時代なので、読んでいて苦しかったです。
どうして止められなかったのか、どうしてこういう流れに流されていってしまったのか。
いくつかのリポートの間にある、爆破された蒸気機関車の生い立ちと思いが、悲しみを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月29日
行こう、雨亭。鉄路はどこまでも続いている。皇帝でも総欖把でも大元帥でもない永遠の少年を乗せて、私は走りたい。それこそ鋼鉄の公爵の名にふさわしい、栄光の旅だと信ずるから。
張作霖が爆殺されてから一年後、昭和天皇の密命を受けてなぜ彼は殺されたのかを探る軍人の報告書と、彼を乗せた豪華機関車のモノローグが...続きを読む
いやいや、歴史を学んでこない私にはこれが真実の出来事としか感じられないほど。感動というのか。
事実かどうか、真実は何か。
突き詰めることは大切なこと。
数年前にあった公文書破棄なんて認められない。そんなことまで感じた一冊。 おススメ。
Posted by ブクログ 2021年11月17日
蒼穹の昴シリーズは大好きで、これまでの全ての作品を読ませていただきました。第4段となる本作では志津中尉のレポートと、鋼鉄の伯爵と呼ばれる蒸気機関車の追憶が交互に提示される事で、満州鉄道爆破による張作霖爆殺事件が明らかとなります。ストーリーもさる事ながら、このスタイルにもとても感銘を受けました。コロナ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月18日
あゝ、読んでしまった…
今ある浅田次郎の傑作達を。
中原の虹の主人公、張作霖を本編を読んでる時はなんとも思っていなかった。
しかし、マンチュリアン•レポートを読んでると、張作霖の人間性を改めて好きになった。
その人間性を作っているのは、浅田次郎なのだが。
あゝ、新たな話が出てこないか…
...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月04日
いよいよ刊行開始になったシリーズ最新作「天子蒙塵」。その前の本作は、さていつ頃読んだのだったかな、と思って本棚を検索してみてビックリ。なんと登録してませんでした。ちょっと細かい内容までは忘れてしまったのですが、満鉄を擬人化しつつ、張作霖爆破事件に至る各人の動向を、それぞれの視点から描ききった力作だっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月16日
「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」、「中原の虹」に続く浅田次郎の中国近現代史シリーズ。張作霖謀殺事件を舞台に、事後のレポートと張作霖を運んだ伝説の蒸気機関車のモノローグと二つの視点を交互に挟んで描いていく。
13年春に文庫本化されてすぐに買ったものの、ずっと途中のままでカバンの中に入っていた。やっと読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月22日
浅田次郎『マンチュリアン・リポート』(講談社、2010年)は張作霖爆殺事件(満州某重大事件)の真相に迫る歴史小説。『蒼穹の昴』シリーズ第四部である。日本史と中国史が重なる事件である。
日本では張作霖は軍閥の親玉という程度の扱いとされがちである。このために、その殺害もそれほど大きな話ではないように思...続きを読む
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