言語都市

言語都市

2,200円 (税込)

11pt

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遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地〈エンバシータウン〉を建設し、謎めいた先住種族と共存を続けてきた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた〈大使〉をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この辺境惑星を動乱の渦に巻き込んでいった……。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。

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言語都市 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     言語学の教科書では、まず言語名称目録観の否定、なんてことが書いてある。言語は実際の事物の名前のカタログではないということである。言語と事物が一対一対応することはなく、言語は言語で独自のシステムを形成しており、言語と事物は恣意的に結びつけられている。〈林檎〉が「リンゴ」と呼ばれるのはまったく何の必然

    0
    2016年02月05日

    Posted by ブクログ

    遠い未来。人間とエンバシータウンで共生する、「ゲンゴ」を話す異星人たち。彼らと人間、そしてその両者を繋ぐ〈大使〉たちの間で起きる、「言語」を巡る物語。SFだけど哲学だ!

    0
    2013年06月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    最初は難解だったけど(今でも理解出来てない部分がいっぱいあるけど)読後感は面白かった!に尽きる。
    これぞSFって感じ。
    本の裏にあるあらすじから新しい大使が現れて不思議な力を悪用して星を乗っ取る話だと思っていた。大雑把に言えばそういえなくもないけど全然違った。

    0
    2013年05月13日

    Posted by ブクログ

    なんだこれは!よくわからないけれど、何だか大変なものを読んだような気分。
    言語をテーマにしたSFだけれど、読んでいるこちらの脳がハックされた気分。地球由来の異なる思考による言語によって中毒を起こしてしまったアリエカ人そのもの。ミエヴィルおそるべし。考えさせられたとか、これからの人生に役に立つとか、そ

    0
    2023年07月04日

    Posted by ブクログ

    初ミエヴィル。まず、アリエカ人と彼らの棲む都市(バイオリグと呼ばれる生物から生成した家や道具でいっぱい!)の異形さに圧倒される。異世界に踏み込んだ感がすごい。アリエカ人には口が二つあり、その二つの口から同時に発声し会話をする。人間の通常の会話はノイズとしか受け取られず、そのため「大使」と呼ばれるペア

    0
    2019年10月18日

    Posted by ブクログ

     人類はは辺境の星で、「アリエカ人」と呼ばれる異星人と共存していた。
     彼らの言語は特殊で意思疎通をするための「大使」と呼ばれるクローンを生成し、人類は平和に過ごしていたはずだった。
     ところが、新任の「大使」エズ/ラーが登場したことにより、そのバランスが崩れ始める。エズ/ラーの言葉はアリエカ人にと

    0
    2018年12月22日

    Posted by ブクログ

    わーい、すごいすごい!
    想像力の幅と深さが桁外れ、著者はSF界の殿堂入りまちがいなしだな。

    あまりネタバレしてしまうのもよろしくないので具体的なことは書かずに。

    ゲンゴから言語へ。
    たかが日本語文化と他言語文化だけでも理解しあうのは困難なのに、全く違った大系・概念・表現のコミュニケーション手段を

    0
    2018年11月14日

    Posted by ブクログ

    難解なSFでした。二つの口を持ち同時に発音して意思を伝えるゲンゴを話すアリエカ人、彼らは真実しか話すことができない。アリエカ人の星に居留する人類、アリエカ人と交流するためにクローンで二人一組で育てられた大使。この設定を理解するまでの序盤をクリアできるまでが辛い。
    人類の大使がゲンゴを使ってコミュニケ

    0
    2013年08月31日

    Posted by ブクログ

    間違いなくSFだけど、哲学書のような趣。今年のバカロレアの哲学の試験問題に通じる「言語は単なる記号なのか?」という…

    0
    2013年06月18日

    Posted by ブクログ

    やや難解ではあるが、
    とてもミエヴィルらしい都市の物語。
    異形の世界に連れて行ってもらえる事が読書の醍醐味。
    直喩の扱いがとても面白い。
    メタファーのない日常は味気ないと思います。

    2012 年 ローカス賞 SF 長篇部門受賞作品。

    0
    2013年04月05日

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