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Posted by ブクログ 2017年05月08日
雨で道がぬかるめば、人の行き来がままならず、立ち止まって譲り合わねばならぬほど狭い路地に建つ“辻堂ビルヂング”。ビルジングではなく、ビルヂングです。築半世紀は経っているであろう、6階建てのくせして隣りの5階建てより小さい雑居ビル。そんなおんぼろ辻堂ビルヂングのフロア毎に1章ずつ、6章から成る連作小説...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月05日
時代から取り残された様な古い雑居ビル。
入居している店子も、少し外れた変わった会社。
働く人間も、どこか残念だったり、足掻いていたり、イライラしている面々。
でもね、誰も人生諦めてないし、出口を探してる。
すれ違う程度だったビルの住人。
彼等がふとしたキッカケで次第に繋がってくる。
三羽省吾の作...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月07日
築49年のオンボロ雑居ビルで働く人々の「決断の瞬間」を、ユーモラスに描いた連作短編集。
働くことの本質がここにある。印象的なのが、ブラック企業っぽい健康食品販売会社に就職した加藤くん。なんだかんだで勤め続け、舎弟も増えて、いっぱしの営業マンになった。言葉で説明出来ない「働くことの尊さ」が加藤くんの出...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月16日
初読みの作家さん。いわゆる雑居ビルに入っているテナント会社のそれぞれの従業員の短編集。
いづれの人達もモヤモヤしながら働いていて、最後はちょっとだけ前向きになる☆嫌いじゃない☆
ドラマ化したら…
道祖神の加藤は柄本時生さん、
紙飛行機の種田先生は草刈民代さん、
サナギマンの大貫さんは坂口健太郎さん、...続きを読む
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