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Posted by ブクログ
理想像として描かれる母の青春、醜く歪んだトシの青春、そして疑問や不安を抱えながらも、清く正しくあろうとする泰子の青春。
青春という浜辺で作るそれぞれの砂の城は波に攫われ消えてしまうけど、たしかにそこにあった。泰子の清らかさに眩しくなりながらも、私もそうありたい、と願う瞬間も幾度となく。
美しい言葉が多くある本だなという印象だった。
「夢みたものは ひとつの幸福 ねがったものは ひとつの愛」「負けちゃだめだよ うつくしいものは必ず消えないんだから」「美しいものと、けだかいものへの憧れは失わないでほしいの。」「人間がつくりだす善きことと、美しきことの結集」
Posted by ブクログ
『万葉と沙羅』という作品に登場した本作。
気になって手に取りました。
文章が柔らかく綺麗で読みやすかったです。
高校から短大へ、
青春時代を過ごす泰子を主人公に、
周囲の変化や人間関係を描いています。
個人的に印象に残っているのは、
冒頭の泰子が16最になった際に届いた亡き母からの手紙です。
戦争を経験し、自分の愛しい我が子に思いを伝える文面がとても。
そこから泰子はブレずに成長していくのも個人的には読んでいて安心しました。
恋をしたり思想をもったり、それぞれが変わっていく中、泰子の自分を見失わない姿が協調され、泰子を羨ましく思いました。
(私自身はブレブレの人生のため。苦笑)
そして、物語の途中で登場する星野さんのくず具合にイライラさせられますが笑、いつの時代でもあるあるなのか、このダメな感じは!と思いました。苦笑
それだけではなく、泰子の母が慕っていた恩智と泰子が偶然出会い、話をする場面はとても印象的でした。
美しいもの、善いものをいつまでも信じられるようにしたい、と。
本作は初版が昭和54年ですが、
まったくそれを感じさせず読みやすく
テーマも青春でこの時代にもつながっていると思える作品です。
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