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三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。願いはひとつ。彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。 大人のやることとは到底思えないアイディアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、〈告白大作戦〉は予想外の展開を見せ――。 ものわかりのいい私たちを揺さぶる、こじれまくった恋と友情!!
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Posted by ブクログ
1日で読み終えてしまった。 安定の住野さんの作品。予想はできたけど、期待されるような結末にはしない。 主観が変わる時の絵柄の細かい描き分けも良かった。
「親友に告白されたい。そして失恋させたい。」 帯に書かれてあったこの文を見てどんな話なの?ってまず疑問に思った笑 普通に見たら超最低な奴。だけど失恋させたい理由を知りたかったから読んでみた。 全部読んでみた感想としては主人公たちに共感はできなかったな〜。他人の恋愛に口出したことがないからどんなに大切...続きを読むな友達であってもそんなことする?って読んでて常にハテナマークが浮かんでた。 ただキャラは魅力的で好き。千鶴は実際にいたら凄いパワー貰えそうだし近くで眺めていたい。果凛も千鶴に対しての理解がありすぎて最高な友達関係だと思う。ていうか登場人物全員が千鶴に対して理解ありすぎ。大学の時にこんな良い友達作りたかった…。ただその中でもお互い一人一人が最高の友達!ってわけではなくてそれぞれ適度な距離感で関わってるのリアルで良かった。 千鶴が華生に対して「明日にはこの子のことを嫌いになっているかもしれない自覚がある。華生も絶対にそう思ってる。」って思ってたシーン心に残った。そういう危うい関係性は実際に覚えがある。 千鶴の心情描写に対して響貴の心情があまり描かれなかったから本当に最後までどう思ってるのかわからなかった。全て千鶴の勘違いで響貴は何とも思ってないんじゃないかって何回か感じたけどそうではなかったか。響貴幸せになってくれ!!いつか千鶴の面影を感じる人に出会って結婚して欲しい。そして果凛達に「あの人千鶴に似てるよね?」って言われてほしい!!お互いがお互いに似た人を選んだ状態になってほしいなぁ。そしたら何であいつじゃダメだったんだってなるか。やっぱり恋愛はタイミング。 響貴は婚約とかそういう縛りに囚われないで千鶴の特別でいたかったのかな。千鶴が傷ついた時に安心して来れる場所でいたかったなんて愛でしかない。私だったら好きな人は自分と幸せになってほしいから響貴みたいには思えないかも。 私がもし千鶴の旦那さんポジションだったら響貴の存在に嫉妬する。絶対する。結婚までしたのにまだ敵わないのかって思っちゃうよ。あー複雑。
住野よるさんの作品らしく青春のひとときという感じはありましたが、30代のこじれた恋愛がテーマということで少しこれまでとは違うテイストだったのかなと思いました。 本作は三十歳を目前に婚約した千鶴が、千鶴への恋心を秘めた親友に告白させ、その親友を振る作戦を立てるところから始まります。そんな突拍子もない...続きを読む作戦を立てたのは、親友にこの恋を引きずってほしくないからという願いがあってのこと。そんな千鶴は別の親友の協力をもと作戦を遂行するが… どちらかというと、シチュエーションコメディみたいな感じのドタバタ劇だったような印象がありました。男女の友情を優先して、恋愛に至るきっかけを逃した経験のある人にとっては割と残酷な気もしましたが、時には恐れず、物分かりの良いフリをせず、なりふり構わず行動することも大切なのかなと思いました。
後半を読んでて、なんか読後感悪そうと思いながらも、読み終わり流石に上手くまとめたと思いました。 あと、台詞の言葉遊びが、面白かった。 種明かしもするんかい!って思いましたが。 まあ、そうしないとおわれないからなぁ。
感想 縮まらない距離。相手が離れていくから。自分から距離を詰めたら壊れそうだから。でも。そんなぐらついた関係壊してしまえばよい。壊れろ。
住野さんの作品は相変わらず読みやすくスルスル読めた。 落ちに納得いくようないかないような… あと一歩欲しかった。3.3
親友に告白されたい。そして振りたい。 このキャッチフレーズに驚き読みたいと思った。 序盤では、響貴にどうやって告白させようかと主人公を含め色々な作戦を決行していた。しかし、響貴はバランス人間なので、上手くはぶらかしてだかりでいた。 紆余曲折を経て、千鶴の披露宴に招待した。その時響貴に結婚スピーチ...続きを読むで思いを顕にした。大胆で奇抜な発想が千鶴らしいなと思った。千鶴から真っ直ぐなメッセージを受け取った響貴は、動揺していまった。 そして、響貴はバランス人間なので、真っ直ぐ来られると動揺してしまうそうだ。自分のことをよく考え、そして、千鶴に好きだったと告白した。 「好きだった」とあえて過去形にして、千鶴と婚姻相手を心から祝福する響貴の心情を思うと、なんて悲しいんだと思った。私だったら、好きな相手が結婚して、心から喜べないと思うからだ。響貴大人だね。 皆がみんな、他人の幸せを思っているお話だった。
果凛、千鶴の2人の視点で主に描かれる社会人の恋愛模様。物語の中心になるのは、果凛、千鶴、響貴のゲーム仲間3人。ただ、普通の恋愛模様ではなく、千鶴が結婚することになり、「たぶん千鶴に片想いしてるだろう響貴に告白させて、次の恋に進ませよう」という千鶴と果凛の話から全てが始まる。 そこに同じ大学の友達であ...続きを読むる舞、華生、大賀さんも絡んできて、お互いの思惑が複雑に絡み合い、久しぶりの温泉旅行や千鶴の誕生日会など様々なイベントが開催される中で、千鶴と響貴の心が揺れ動く。 社会人の男女の心の動きが上手に描かれていて、共感できる場面が多々あった。最後はどうなるのか気になりながらあっという間に読み終えてしまう読みやすさは、さすが住野よるさんだと思った。最後には、大どんでん返しの告白撃も待っているのでお楽しみに。
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