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「楽園」からの9冊目のpanpanya作品集。表題作はじめ「家の家」「幕間」「うるう町」「正しいおにぎりの開け方」「ビルディング」「ここはどこでしょうの旅」6~10など生活空間の細部までが愛おしくなる16篇。日記も併収。
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Posted by ブクログ
相変わらずの独特な世界観。 漫画を読むというよりは、日常にあるものにそんな視点や想像があったのかと、アートに触れるような作品。 「うるう町」や「ビルの芽」という発想に驚き。 コンビニおにぎりのラベルの話で現実に戻りつつ、ラベルを剥がすための大手三社の傾向と対策で、結局見えてる世界の違いを感じた。
すごいゆっくりとじんわりと面白い。 panpanyaさんずっと気になっていたけど手を出していなくて、今回商店街という題名にひかれて購入してみた。 絵は素朴なんだけど描写が細かいところはとても細かくじっくりと眺めて読んだ。 内容は簡単にいうとシュールかな。でも現実的な部分もあり空想と現実がまじりあ...続きを読むって読んでいると不思議な感じになる。でも空想っぽい世界観も読んでいるとこんなことあるんじゃない実際に、と思う部分もあって読後感が複雑で面白かった。題名にある「商店街のあゆみ」なんて、そっちかい!とがくってなったけど、なさそうだけどありそうと目の付け所に笑ってしまった。 ここはどこでしょうの旅⑥から⑩と漫画の間にあるpanpanyaさんのエッセイのような文章がとても面白くじっくりと読んだ。満足のいく読書だった(漫画だけど)。
この作品の雰囲気をなんと表現すればいいのだろう? 日本の残して欲しい文化風土を切り取っているのかな? 日本だけにこだわっているわけではないですね。「ここはどこでしょうの旅」という短編では日本以外の国も登場していますね。このシリーズも好きです。 この作家さんの作品を書店で見かけたらきっと購入するのだろ...続きを読むうなぁ。
panpanyaワールドを堪能した。 今回も素敵な装丁。カバーを外すと外壁(いや、天井?それとも床?床下収納があるような)で、凸凹が感じられる。下に通風口があり、ここもちゃんと凸凹していて、ネジの頭が凹んでいるのも嬉しい。 生き物でないものが、生き物のように成長する話が面白い。 昔の漫才に「地下鉄...続きを読むはどこから入れたんでしょうね」というのがあったが、テトラポッドはどこから持ってきたんでしょうね、というのも確かにあるよな、と改めてpanpanyaさんの着想の素晴らしさを感じる。納得させられそうになる理論展開もいい。 コンビニのおにぎりのシールの研究は、かつてのカステラ風蒸しケーキ研究を思い起こさせる素晴らしさ。 panpanyaさんって、昭和にアイデンティティーを確立した世代の方(絶対手で描いてる)だと思っているけど、それ以上のことは想像できないのも魅力的。マンガを描いているとき以外は何をしているのか、気になる。 今回は新キャラ?も出ていた。 次回作も楽しみ。
ふんわりした登場人物と、濃密な建物や、風景が入り混じってる絵がとても好きだ。 人物より、景色や、家、建物が主役になっている。 日常でふと見る景色から着想されていると思われる、変な短編は、読み手には逆に物語の元となった景色のほうを想起させるようで、過去に見た日常の風景と結びついて、読んでいてノスタルジ...続きを読むックな気持ちになる。
匿名
今回は久々に不穏な感じの話があって、嬉しかったです。すごく作者さんの頭の良さが伝わってきて読んでいて引き込まれました。
■商店街のあゆみ(2023年11月)10冊目 家の家 ここはどこでしょうの旅6 蓋然 スーパーハウス ここはどこでしょうの旅7 たのしい不動産 うるう町 正しいおにぎりの開け方 ここはどこでしょうの旅8 幕間 奇跡 ここはどこでしょうの旅9 ビルディング ここはどこでしょうの旅10 累々漠々 商店街...続きを読むのあゆみ (解題) なんと10年目にして10冊目。 だからといって変に区切りをつけず日常生活。 そこがpanpanyaさん。 特に「ここはどこでしょうの旅」が回を重ねるごとにのびのびとしてくる。 個人的に好きなのは「ビルディング」の「ビルの芽」。 その発想。
☆2.5 波風が立たない 冒頭の家のなかの迷路ネタもドラえもんを思ひ出すし、『枕魚』以降、たいして作風が変ってない。 いまだに知る人ぞ知る的なカルト人気を保有してゐる。しかし、知る人ぞ知るといふわりには、有名だ。 なぜか文藝界隈からもスポットライトが当ってゐる。小説家の後藤明生を読んでゐたが...続きを読む、まさに後藤明生と小島信夫みたいな、知る人ぞ知る漫画家といふ扱ひだ。 いまだにガロといはれてもゐる。 しかし初期の『足摺り水族館』とくらべると、ただの身辺雑記も増して、あきらかにガロから離れてゐる。ここも小島信夫的なかんじである。 周囲の人気はどうも私にはいまひとつだ。
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