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「楽園」からの8冊目のpanpanya作品集。表題作含めた「模型の町」シリーズ四部作はじめ「ここはどこでしょうの旅」1~5「登校の達人」「ブロック塀の境地」「夜ぼらけ」など読み手を事象の彼方へ誘う16篇。日記も併収。
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Posted by ブクログ
非常に癖にささっているpanpanya 突拍子もない設定なのに、 自然と僕たちはその不思議な世界に入りこんでいける。 「僕たちはどこから来たのか?」 「今どこにいるのだろうか?」 「ここは、本当に存在しているのだろうか?」 取り止めもない不確かな疑問や空想を、 街と生活に落とし込むような作風。...続きを読む 合間合間のショートエッセイ的な日記も、 どこか悲しげなのに笑える。 もっと読みたいな。
毎度のことだが、panpanyaさんの漫画を通してだけ、思い出すことができる情景みたいなものがあって、今回も普段目を掠っているだけのぼんやりした風景が、急に濃密で立体的なものとして脳に復元されて、しびれた。 魚やかましくてかわいい。
タイトルと表紙の絵の雰囲気が気に入ったので、購入した漫画です。少し不思議な(SF)世界が広がっていて好きな一冊になりました。1話完結の短編集ですが、主人公は同一人物で変わりません。思考実験的な作品が多いのかなぁ。 もう一冊購入したので、そちらも早速読み始めました。
■模型の町(2022年10月)9冊目 ここはどこでしょうの旅1 登校の達人 手遅れ ここはどこでしょうの旅2 ブロック塀の境地 ここはどこでしょうの旅3 情け無漁 解消 ここはどこでしょうの旅4 夜ぼらけ 常軌 許可3 ここはどこでしょうの旅5 模型の町へ 模型の町で 模型の町を 模型の町 模型の町...続きを読む 付録・家の模型を作ろう 痛恨! panpanyaさんの新刊を見過ごしていたなんて。 「ここはどこでしょうの旅」連作、「模型の町」連作もいいが、大好きなのが「夜ぼらけ」。 新海誠「すずめの戸締り」では椅子が全力疾走するが、本作では寝台が動く。 というか動力を作って動かす。外に出る。 停電の夜、あなたはベッドに入っていなさいとお母さんに言われたから、ベッドごと外に出るのだ。 この夢想好き。
今年も新刊を買えました。ここはどこでしょうの旅とかブロック塀の話はpanpanya さんの持ち味である「無駄知識」力がたくさん味わえてハッピー。
匿名
いつもpanpanyaさんの新刊がでるのを楽しみにしています。今回もかわいくていやされました。 これからもずっと応援していきます!
だいたい年に一冊出るpanpanyaの2022年の新刊。初期の尖った感覚はなくなってきているが、日常に対する観察眼の深さには磨きがかがっているように感じる。
なるほど最近は日常のいちいちに目を光らせてゐるわけだ いぢわるなことを書く。 最近だと『グヤバノ・ホリデー』のフィリピン旅行記が一番おもしろかったのだけど、『おむすびの転がる町』の筑波山登山記や、山崎製パンのカステラ身辺雑記はつまらなかった。だから、最近は停滞気味で初期(『足摺り水族館』『蟹に...続きを読む誘われて』など)が頂点なのかなと思った。 しかし今回の『模型の町』は思ひのほかおもしろかった。 レヴューを見たら、初期の尖りからは丸くなったが、日常に対して鋭く目を光らせるやうになったと書かれてゐて、なるほどと膝を打つ気持になった。その通りだ。「ここはどこでしょうの旅」も、日常にひそむ謎の観察の産物だといへる。 私としては「情け無漁」が作者の傾向から外れて、日常の謎ではないし、しっかりオチがついてゐたので意表を突かれ、本作のなかで思はず笑ってしまった。 いまだにこの人の評価としてはガロ系とされることが多いが、すくなくとも初期より脱ガロに近づいてゐる。
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