あやとりの記

あやとりの記

825円 (税込)

4pt

4.3

幼子のみっちんは、火葬場の隠亡「岩殿」、“あいさつのよい”大男の孤児「ヒロム兄やん」、それにいつも懐に犬を入れた女乞食「犬の仔せっちゃん」など、人間の世界のかたすみで生きているような人々にみちびかれ、土地の霊たちと交わってゆく。しいたげられがちな人こそが「よか魂」をもち、魂のよい人間ならば、神さまと話すことができるのだという世の神秘が、あたたかみある熊本方言とともにつづられてゆく。

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あやとりの記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    当時福音館の雑誌「子どもの館」に連載され、「児童書」に分類されているのだが、 実際に読むのは児童ではなく親だろうけれど、 これを子供が読んだらなんと贅沢な読書体験だろうと思う。

    ***
    不知火に住むみっちんは、海と山に囲まれた村に住んでいる。
    村の人々たちは人間以外の海や山の”あのひとたち”の気配

    0
    2021年02月10日

    Posted by ブクログ

    幼いみっちんとものたち、あのひとたち、狐さんや死人さん、山の神さま、気のふれた人々、社会の最底辺に追いやられた人々の歌、散文、言葉の交歓。取り囲んでいる自然、海、大木、川、風、光などのやわらかく、繊細な描写。短編を読み進めていくうちに、自分の中にある原風景が重なり合っていく。
    読み終えたとき、吉川英

    0
    2019年07月22日

    Posted by ブクログ

    本の裏側に「小学校上級以上」と表示されていたのですが、このぎすぎすとした嫌な雰囲気が蔓延した日本社会で生活しているわれわれ大人が読んだほうが良いでしょう。読後感は、例えは変ですが、脂っこいものを食べた後にお漬物で口中をさっぱりさせた感じでしょうか。この著作は自然と人の共生が見事に描かれています。私が

    0
    2014年07月02日

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