このリアルを食い物にしていくカルチャーは日本のテレビショーにも取り入れられ、木村花の自殺に繋がる。海外でもto catch a predatorという番組で淫行のおとり撮影で引っかかった男をお茶の間に放映し晒し首、偽善を尽くした故に自殺に駆り立て、裁判沙汰になった。消費というものは、ニーズを演出して欲望を誘発する事で他人の余力を搾取する手段であるから、リアリティ番組は、まさにテレビショーとしてマッチポンプの小単位だ。この単位を大きく若者全体に広げて一網打尽に搾取していくという年代別のシーンが、アメリカ文化だったというと言い過ぎだろうか。