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郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。だが、「安物買いの銭失い」の姑を甘く見ていた。至る所にぎっしりと詰め込まれた物、物、物。あまりの多さに愕然とし、夫を駆り出すもまるで役に立たない。無駄を溜め込む癖を恨めしく思う望登子だが、徐々に姑の知らなかった顔が見えてきて……。誰もが直面する“人生の後始末”をユーモラスに描く「実家じまい」応援小説。
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Posted by ブクログ
読み始めは星3、後半で星4、ラスト数ページで星5になった作品です。 亡き母の事も思い出しながら読んだので、ラストは涙が勝手にツルツル溢れ出しました。 物は断捨離できるけど、人との思い出は残したいし、残る。 大切なのは物ではないのだなと、改めて思いました。 人はいつか死ぬ、でもどんな人にも生きた...続きを読む証がある、歴史がある。そして、それはちゃんと終わる。 主人公の実母が手帳に書いた最初の一言は、娘であり親でもある自分にとっても、とても共感できました。
主人公は50代既婚女性。自分の両親はとっくに亡くなっている。一人生き残っていた姑(夫の実母)は身辺整理のために3K賃貸マンションに引っ越しして一人暮らしをしていたが、程なく突然亡くなる。賃貸マンション家賃がもったいないので早く遺品整理をしてマンション解約をしたいのだが頼みの夫は仕事の忙しさを理由に協...続きを読む力してくれない。嫁の立場の主人公は、マンションに乗り込んで遺品整理にかかったが、その物品の多さに呆然とする。 しかし近隣住民、マンションの自治会などの助けを借りながら、次々と遺品を整理していく。 「あなたは遺品整理で家族に迷惑をかけずに死んで行けますか?」と言う問いに対して、私の母も80代だから、いつかその日が来るか分からないが、遺品整理と言われても、現在では必要無さそうなものをどんどんちょうだいって言って持ち帰り処分するばかりである。 本書を読んでいると、なんでこんな不要なものを生きているうちに処分しておかなかったのか、みたいな表現が繰り返し出てくる。 しかしながら後ほどこの伏線が効いて来るので我慢して読むべし。今後の参考になる点がかなりあつた事と、私は自分の母を思い浮かべて涙しました 対処的な主人公の母との比較も効いています
単純に面白かったです。 でも、ためになる。 読み終わって、近い将来、自分も同じ立場になった時、じっくり親と遺品と向き合いたいと思わせてくれた小説でした。
読んで良かった、オススメ
ドタバタだけではなく心が温まり、力が湧き、旦那との会話で納得し、姑の日記に笑い、お母さんの手帳で涙
姑の遺品整理に纏わる苦労話かと思ったらそれだけじゃなく、遺品整理をへてその人と向き合うことができるんですね。私の母も終活中で捨てられるものはなるべく捨てて物が増えることをとても嫌っています。ちょっとくらいいいじゃんと思っていたんですが、これを読んで「誰かの持ち物」と「遺品」だと捨てる時の心のハードル...続きを読むの高さが全然違うんだな、と思った。
この本はどんな断捨離本よりも、効果あるかも。 題名は厳しいけど、ほっこり心温かくなる素敵なお話でした。 生き方って持ち物や生活の仕方に表れますね。
自分も40半ばなので 残りの人生を良く考えますが… そっか 確かに物を残すと、こんなに迷惑なのか ってのが分かる作品(笑) それと生きてて 嫌いな人、苦手な人、好きな人がいるとは思うが 所詮 自分の目線だけで見た感想なんですよね 少し目線を変えるより 目線増やそうと思う 俺と兄貴は 叔父が倒れ...続きを読むたときに、国民健康保険など全て払ってないのが発覚し、叔父が自己破産 叔父の家は、死んだ親父が保証人になっていて 十数年前に、兄貴と俺はお互いの家を銀行に とられそうになった事がある(ギリギリどうにかなったが…) そんな叔父はその後ガンになり 余命宣告されてるのに12年生きた(寝たきりだけど) 少し前に叔父が亡くなったが 兄貴は葬儀に出なかったが 自分は母親と参加した 亡くなった人は、普段会わない人と顔を合わせる場を作ってくれるのと 叔父がどんな余生を過ごしたのか、本人の顔から それと回りの人間から読み取りたいから… まぁ…期待してなかったけど、逆に期待どおりかなって感じでしたが(笑) トラブルあって自分も少しは成長する機会もらったし 文句があるなら、本人に伝えた方が早いですよね。
急に亡くなった義母の遺品整理で人付き合いが分かってくる。今の時代、ご近所付き合いが希薄だが昔を思い出した。
幸いなことにまだ遺品整理という体験をしたことがありませんが、この本を読んでいて疑似体験をしたとともに故人の性格や思いなどを感じることができました。 姑さんの悪口ばかりで終始してしまうのかと思いましたが、そうではなくすっきりした読み心地でした。、
「遺品整理」 大変だろうなぁ。 まぁでも自分には縁遠い話だろう・・・ いやいや、本当にそうだろうか? 戦後の大量生産大量消費の文化が身に付いて久しい現代人が、程度の違いはあっても必ず直面する問題と言っても過言ではない。「遺品整理」もそうだが、そこに「実家じまい」が絡んでくると、事の大きさが漠然と迫...続きを読むって来る。 あぁ、想像しただけで鳥肌が・・・ 本作は、急逝した義母 多喜の遺品整理にひとりで奮闘する望登子が主人公の物語。 竹を割ったような性格で、喜怒哀楽が激しい多喜の終の棲家となった3Kの団地は、余りに多くの物で溢れ返っている。 一方、多喜の比較に毎回出てくる望登子の実母は、常に自らを律して自他共に厳しく、生前に遺品整理をして亡くなった。 果たしてどちらがいいのだろう。 義母に悪態をつきながら遺品整理をしている内に、望登子は自分の知らなかった生前の義母の生き様を知ることとなる。そして、そんな義母だからこそ成し遂げられる遺品整理をするのだった。 実家じまいも他人事ではない。 私も高校卒業後は実家を出た身だが、老朽化した実家のことは年々気になっている。事情は人それぞれだが、とりわけ田舎の旧家であれば同じ思いを抱いている人も多いだろう。生まれ育った家が無くなるというのは、自分の起源が欠けるような感覚にも似ているが、今の時代決して有り得ないことではないのだ。 遺品整理も然りだ。 私も引越す度に物が増えて来た。断捨離ブームの昨今、気まぐれにフリマ出品もしているが、本腰入れてやらなくては! そして買うなら捨てよう。 捨てられないなら買わない。 遺された者のためにも、そして自分のためにも。 本作は、垣谷美雨さんお得意の「身近なんだけど結構深刻なテーマ」で、人生の後始末の真髄をついており人生の振り返りを促されているようだった。でもそこは流石の垣谷美雨さん。時にユーモアたっぷりに描かれるので、とても読み易くスイスイ読み終えてしまった。特に猫ババアと、パーリー(=パーティ)には爆笑だった。 そろそろ人生の折り返し地点を過ぎたかな?と感じている方には特にお勧めしたい作品。 経験はそう簡単に出来るものではないが、予備知識や考え方だけでも沢山の学びが得られる内容だった。 余談だが「捨てる」じゃなくて含みを持たせた「処分する」で言い換える。処分はリサイクルやオークションやバザーや寄付を連想させるのだという。私は「引退する」とか「卒業する」とか使っていたけど「処分する」も加えておこう! やっぱり日本語って奥深くて素敵だ♪
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姑の遺品整理は、迷惑です
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垣谷美雨
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