10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

1,430円 (税込)

7pt

正義の反対は、なんだろう?
人気放送作家の石原健次さんがストーリーを書き、『大家さんと僕』を描いた矢部太郎さんが挿絵を担当するこのちょっと変わった物語は、そんなテーマの本です。

誰もが自分を正義と信じて、相手を悪だと決めつける。
だとすれば、「正義の反対は悪」ではなく、「正義の反対は、正義」かもしれない。
とりわけ現代では、その視点が必要なのではないでしょうか。

この本では、童話探偵ブルースと秘書シナモンが、世界の名作童話を「これまでとはちがう視点」で読み解いていきます。

たとえばこんなふうに。
『3匹の子ブタ』を読むときに、オオカミの気持ちを考えてみよう。
『裸の王様』が見えない服を見えると言ったのは、本当に「バカだと思われたくない」と考えたからだけなのだろうか?
『鶴の恩返し』でおじいさんとおばあさんが部屋をのぞいたのは、鶴を思うやさしさだったからかもしれない。

各話の最後に用意されたブルースの読み解きに、「へぇ~」「そうだったんだ! 」と納得したり、おどろいたりしているうちに、自然と「物事をさまざまな角度から見る力」が育っていきます。

物事をさまざまな角度から見る力。
それって、こういうことです!

● いろんな考え方を理解できるようになる!
● 興味の幅がどんどんひろがる!
● 想像力がぐんぐんのびる!
● 思いやりの心が芽生える!
● つらいことや悲しいことを乗り越えられる!
● 読解力が高まる!
● 自分で考えて答えを見つけられるようになる!

つまり・・・これからの世の中を生きる力が身につく!
のです。

この本は「10歳から」のお子様におすすめです。
学校の授業の難易度が上がり、抽象的な思考を学びはじめる10歳(小学校4年生)という年齢は、この本を読みはじめるのにぴったり。

もちろん、小学校高学年や中学生、あるいは大人でも十分に楽しめます。
むしろ考え方が固まってしまった大人にこそ、この本の「ちょっとちがう読み解き」が役に立つかも!

ひとつご注意を。
この本に書かれているのは、ふつうとは違う角度から考えるためのヒントです。
だから、ブルースの読み解きが正解だとは限りません。
大切なのは、自分の頭で考えて、自分だけの答えを見つけ出すこと。
この本は、そのきっかけになってくれます。

子どもと一緒に読んで、それぞれの読み解きを話し合ってもいいですね。
ブルースの悲しい過去や、シナモンの成長していく姿など、ストーリーの面白さもバツグンです!

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10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月23日

    息子用に私の母が買ってくれた本。
    まだ年長さんだから10歳からの本は早いんじゃないかと思いましたが、これは学校の教科書として使うべき素晴らしい本でした。
    童話探偵ブルースが秘書のシナモンと一緒に童話を違った視点から読みといていくお話。
    童話探偵とは世界の名作童話を読み解き現代に活かす新しい解釈を見つ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月20日

    童話探偵ブルースの、想像のつかない読み解きで、ビックリした。この本を一言で言うと、思い込みは今すぐ捨てろ!発想の転換!って感じ? W
    しかも、童話の読み解きだから、話が分かりやすく、本が苦手な私でも、最後まで楽しく読めた。
    登場人物の性格も面白く、1ページ開くごとに、ワクワクがもう止まらない!?

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月29日

    よかった。
    と思うのは、最後まで読んだからです。
    最初の2つの童話は、ちょっと❓❓❓と思ったので、読むのをやめようか…と思ったけど、とにかく最後まで読んでみよう!と思ったのが結果的によかった。
    泣いた赤鬼とごんぎつねの話では、「大家さんと僕」の矢部太郎さんの挿絵が先日死んでしまった飼い犬に似ていて、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月01日

    違う角度から見た考え方。相手のことを考えられる本だと思う。昔話しを題材にしておりスポットに当てられなかった人物の背景、気持ち、思いをしっかりと考えており今後生きる上で必要な考える力を育む本でした!

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    Posted by ブクログ 2023年03月05日

     放送作家の石原健次さんという方が書かれた本です。以前、極楽とんぼの加藤浩次さんが「正義の反対は相手の正義」と仰ってたのをきっかけに、物事を色々な角度から考える力が育つよう執筆されたそうです。

     1話ごとに童話を取り上げ、読み解き、現代に活かす新解釈を見つける童話探偵が主人公です。
     
     『北風と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月18日

    昔から誰もが慣れ親しんだ童話やむかし話。その寓意について、ほんとうにそうなのか?と切り込む一冊。

    とても1話が短く、短時間でサクッと読めた。小学校低学年でも楽しく読める工夫が随所にみられる。挿し絵も多いし、難しい単語は出てこない。

    多面的な視点を持つことで新たに見えてくるものがあるのは、童話など...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月07日

    「正義の相手も正義」この考え方は、うちの子どもたちも持っていてほしい。みんな考え方や価値観は違う、ということを理解しているだけで、他の人たちとの関係の築き方が格段に変わってくると思う。とはいえ、この本を読んで、うちの子どもたちの中では、誰に響くかなぁ。読書が苦手な6年生の長男は、オーディブルで聞いた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月26日

    子供の頃から他面的に考えることが出来ていたらとても強い武器になると思う

    また大人でも童話から得られる教訓を盲目的にとらえていることもあると痛感した

    純粋に面白い

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    Posted by ブクログ 2021年11月14日

    童話を一般的な理解とは異なる視点で読み解く書籍である。冒頭の『アリとキリギリス』『ウサギと亀』の読み解きは頑張ることを美徳とする昭和の精神論根性論のアンチテーゼになる。特に『ウサギと亀』の亀は根性だけでウサギに立ち向かおうとしたと批判する(40頁)。

    一方で『さるかに合戦』の読み解きの復讐の批判は...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    大人の私でも、とってもためになる本だった。
    若い頃からこんな思考で、物事を捉えることが出来ていたらもっと生きやすかっただろうな…社会に出る前に読んどきたかった。
    今からでも遅くないよね(笑)

    ■印象に残った言葉
    •正義の反対は、もうひとつの正義→色々な背景があるとは言え、お互いが相手の正義を想像で...続きを読む

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