虚魚

虚魚

1,815円 (税込)

9pt

“体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。幽霊や怪談、呪いや祟り、オカルトや超常現象。両親を事故で亡くした日から、三咲はそんなあやふやなものに頼って生きてきた。カナちゃんとふたりで本物の怪談を見つけ出し、その怪談で両親を事故死させた男を殺すことが、いまの三咲の目標だ。
ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることにする。ある川の河口で似たような怪談がいくつも発生していることがわかり、ふたりはその発生源を求めて、怪異の川をたどっていく。“本物”の怪談に近づくうち、事情を抱えるふたりの関係にも変化がおとずれて――。
選考委員の絶賛を浴びた第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞作。

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虚魚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやはや参った。
    ミステリとホラーは血縁関係で言えば近親関係にあるとどこかで読んだ。
    本書はと言えば実録怪談とミステリの組み合わせという離れ業をやってのけた素晴らしい作品である。
    釣り上げた人が死んでしまう魚、を追ってある二人は調査を開始する。この二人の関係性が実によい。書き過ぎでもない、書かなすぎ

    0
    2023年08月01日

    Posted by ブクログ

    ほんのり百合で面白かったです!途中出てくる怪談も怖面白いし、家族や友人を突然失った悲しみも、それが癒えていく過程もじっくり書かれていたし、何よりみさきとカナちゃんがバカやったり助け合ったりしながら絆を深めていくところがよかったです。次回作に期待!

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    怪談師の三咲は、呪いや祟りで死にたいと願うカナちゃんと知り合い一緒に暮らすようになった…2人は「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という話を聞き、そのルーツを辿る旅をする…そんな中それまでお互いに触れようとしなかった過去が怪談のルーツとともに徐々に明らかになっていく…。読みながら怖いなぁ…と思いま

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    2022年08月06日

    Posted by ブクログ

    実話怪談のような、都市伝説のようなものとミステリーが一緒になったはなし。
    女ふたりでバディのように人が死ぬ怪談を探している。
    実話怪談でひとが死ぬはなしってあまり聞かない。実話怪談は実話なのでそれを経験したひとは生きていないといけないのだ。
    ひとは生きて死ぬ、死ぬまで生きている、それを誰かに途中で奪

    1
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    2021年 横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。怪談を収集し、執筆したり、人前で語ったりする「怪談師」の丹野三咲は、本当に人が死ぬ怪談を探していて、呪いか祟りで死にたがっているカナと利害が一致(?)したことから、一緒に暮らしている。そして二人は、「釣り上げると死ぬ魚」の話を探るため、静岡、長

    1
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    怪談師 丹野三咲がオカルト話の実態を調査していく過程で、様々な問題を解き明かす物語だが、相棒のカナちゃん、情報提供をしてくれる大学生の昇、弁護士の松浦、同業者の吉澤など一癖のある登場人物との掛け合いが楽しめた.三咲は事故で両親を亡くしており、犯人を憎んで呪い殺したい願望を持っており、それが発端で怪談

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ好き。
    人が死ぬ怪談を収集する主人公と怪談で死にたい相方のホラー百合です。「釣ると死ぬ魚」の怪談を解いていく作品。
    最後まで怪談がちゃんと怖いし、不気味なのとても良いわね。
    フィールドワークを含めながら怪談を調査していく二人ですが、その中でそれぞれのリアルと知らなかったことを知る展開。同

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    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ怖くはないけど、スルスル読める良い作品だった。デビュー作らしい。凄いな!!

    ググってみたら、もう2冊刊行されてるらしい。
    次は「あさとほ」を読んでみよう。

    0
    2023年07月19日

    Posted by ブクログ

    2人の若い女性の悲しい生い立ちが引き合わせ、怪談を通じて仲を深めて言った。
    階段というものと偶然はほぼ変わらないのでは、という言葉には納得した。
    階段をつうじて、2人の中が良くなれた、生きる目的を見いだせたのがよかった。
    最後の柱と男の死は意味わからなかったけど、怪談などひとつのキッカケに過ぎなかっ

    0
    2023年03月24日

    Posted by ブクログ

    怪談の出どころを探す。そんな中で登場人物の関係性が暴かれていく。
    ホラーの要素もミステリの要素もあり楽しめました。

    0
    2022年01月29日

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