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ポスト相模原事件の必読書
1970〜80年代の障害者運動を牽引し、「否定されるいのち」の立場から健全者社会に鮮烈な批判を繰り広げた日本脳性マヒ者協会青い芝の会の「行動綱領」を起草、理論的支柱であった故・横田弘の思想と今日的な意義を探究する。
【目次】
序章 伝説・横田弘
第一章 どんな「主語」で自分を語るか
第二章 「横田弘」誕生
第三章 「青い芝の会」誕生
第四章「行動綱領」誕生
第五章「行動綱領」の条文を読む
第六章 生き延びるために「絶望」する
第七章 「行動綱領」改訂される
第八章 「脳性マヒ」に立ち帰れ
第九章 「青い芝の会」と日本国憲法
第十章 脳性マヒ者にとって「解放」とは何か?
第十一章 闘うのは「ありきたりなもの」のために
終 章 人間・横田弘
【著者】
荒井裕樹
1980年、東京都生まれ。
2009年、東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。
日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院人文社会系研究科付属次世代人文学開発センター特任研究員を経て、現在は二松學舍大学文学部准教授。
専門は障害者文化論・日本近現代文学。
著書に『障害と文学──「しののめ」から「青い芝の会」へ』(現代書館)、『隔離の文学──ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)、『生きていく絵──アートが人を〈癒す〉とき』(亜紀書房)がある。
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