民宿雪国

民宿雪国

660円 (税込)

3pt

大勢に惜しまれながら、国民的画家・丹生雄武郎が亡くなった。享年九十七。彼は一方で寂れた民宿のあるじでもあったが、その生涯は未だ多くの謎に包まれている――。期待した筋書きを幾度も裏切られる破天荒な構成、そして昭和史の裏面を抉りながら最終的に物語が辿りつくのは……!? 小説界が驚倒した空前絶後、衝撃の大傑作。

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民宿雪国 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『いつだって流れる血は美しい。それが悪人のものなら、尚更のことだ。』

    「車椅子だからといって足が不自由だとは限らない。車椅子を見て人々は思う。『お気の毒に…』。しかし本当にお気の毒なのは、見たものをそのまま信じ込む、頭の悪い奴のほうだ」

    『思春期の女の子はこの世で最悪の生き物です。グループ内では

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    2013年12月07日

    Posted by ブクログ

    ダークヒーローな物語。奇抜な構成で語られる国民的画家、丹生の物語。その心中に迫る架空のドキュメントは、あえて分かりやすく例えれば、小説版「殺人狂時代」とでも言うべきもの。冒頭の一話を読むだけでも、この小説がただ者ではないことが予感されたが、はたして、次第に厚みを増すその仕掛けに引き込まれずにはいられ

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    2023年04月19日

    Posted by ブクログ

    ある国民的画家の虚飾で彩られた数奇な人生が、章ごとに視点を変えつつ描かれる。
    突拍子のなさやグロテスクさが入り混じることで、独特の空気が醸成されていて夢中で読めた。
    なんとも奇妙な読後感。

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    2022年04月11日

    Posted by ブクログ

    前作は濃いめの味付けに挫折してしまい、恐る恐る挑戦。
    時代を感じる新潟の民宿、という舞台が好みでわくわくする。冒頭(ほんの数ページだけど)はつげ義春が訪ねて来そうな雰囲気。
    性的・暴力的な表現はやはり馴染めないけれど、これも好みの問題で、予想をどんどん裏切られる展開を楽しみました。

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    2022年01月29日

    Posted by ブクログ

    結局何が嘘で何が本当なのか分からなかったけど、それもどうでもよくなるくらい面白かった!笑。物事は見方によってこんなにも違うんだなぁ、と。ところどころでクスッとしてしまうところは変わらず。でもすごく好き嫌い分かれそうな作品。わたしはスピード感のある『雑司ヶ谷』シリーズの方が好きなので星4。

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    2018年03月07日

    Posted by ブクログ

    国民的画家・丹生雄武郎の生涯。

    初の樋口毅宏さん。

    前情報無しで読んだので度肝を抜かれた。
    でも、いい殺戮にわくわくする。


    連れて行かれる感の強いストーリーは楽しめたのだけれど、収束が少し物足りなかったかな。


    でも、サブカルの匂いがする!
    「タモリ論」のお人なのね、未読だが。

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    2016年05月02日

    Posted by ブクログ

    国民的画家がいかに生まれたかというプロローグ。でも、以降の内容はかなり過激だ。セックス、バイオレンス、アート。この3つが違和感なく描かれる小説なんて聞いたことない。
    グロい表現に嫌悪感を抱く人もいるかもしれないが、話の展開だけで読める小説だ。
    個人的には結構はまった。

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    2015年12月15日

    Posted by ブクログ

    国民的画家・丹生雄武郎の生涯を主観的及び客観的ストーリーを織り混ぜて、読者を試すか如く挑戦的なメッセージ性を込めた問題作。
    読む側の脳が柔軟ではないと、この自由さについてはいけない。奇想天外、虚実混在の無限世界。読後に何も信じることができなくなる。でも巻末の対談で、計算しつくされた作品であることが分

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    2014年10月14日

    Posted by ブクログ

    まぁようこんだけ胸糞悪い話を書いたなぁ、という。在日、妾腹の子、性同一性障害、一般的に弱者とされる人々がいたぶられるのを目を逸らさずにずっと描写するのな。いや、後書きにあるとおりいたぶった側が最終的にはヒドい殺され方するんだけど、それにしてもねぇ。決して悪口を言ってるわけではなくて、胸糞悪い話をちゃ

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    2014年08月05日

    Posted by ブクログ

    純文学風のタイトルと表紙で油断させておいて、中身はエロとバイオレンスとそして同性愛。
    性的描写がかなり多く、そのほとんどがアブノーマル。
    このいっちゃった感はわりと好き。
    読みやすいし、そんなに長くもないので一気に読めちゃった。
    かなり人を選ぶというか、エロやらグロやら満載なので、ダメな人はまったく

    0
    2014年07月13日

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