産声が消えていく

産声が消えていく

754円 (税込)

3pt

現場の医師が綴った迫真のサスペンス、待望の電子化! 〈24時間対応〉〈いかなる患者も断わらずに診る〉という診療方針を掲げる希望会総合病院。医療関係者からは異端と見られ、ハードな研修制度で知られるこの病院に、志あふれる産婦人科医・菊池堅一は入職した。しかし現実は甘くなかった。慢性的医師不足、過重労働、そして理不尽な医療訴訟。過酷な労働環境は、精神的にも肉体的にも菊池を疲弊させていく。そして、降りかかった予想外の事件。入院患者の分娩中に救急産婦の治療が重なり、生まれた新生児に障害を残してしまったのだ。人手のない夜勤中での出来事だったが、菊池は適切な医療措置を怠ったとして、巨額の賠償金支払いを求める訴訟を起こされる。はたして菊池に過失はあったのか? 最前線で奮闘する現役医師が、現代日本の医療崩壊の実態をあますところなく描いた渾身作!

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産声が消えていく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    終わりよければすべて良し、とか
    結果がすべて

    ってすごく怖いことだと思いました。
    今まではポジティブな意味でしか
    とってなかった。

    途中で気を抜いても、結果が良ければ
    経過なんて関係なし。
    でも、死力を尽くしても悪い結果になると
    死力を尽くしたことすらもなかったことになる。

    コード・ブルーでも

    0
    2012年10月06日

    Posted by ブクログ

    どこの産婦人科でもこの物語のような出来事があったと思う。この物語は2000年代の産婦人科のある総合病院が舞台だけれど今はアクティブバースとか自然派みたいな流れはどのようになっているのか知りたい。
    20年後の菊池先生の物語が気になりました。著者の他の作品も読んでみようと思います。

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    産科医の先生が書いた、ドキュメンタリー?な本、一応フィクションらしいけど、実話でしょ?って感じ。めっちゃリアルだった(ガチ)日本のお医者さんの数は、先進国の中で、ほぼ最下位…外科も少ないけど、特に産科医と小児科は悲惨。激務。過酷。これは平成22年に出たやつやから、コロナのことは書いてないけど、医療崩

    0
    2022年09月03日

    Posted by ブクログ

    産科医が減ってるというのはなんとなく知ってたけど、実際の医療現場がここまで逼迫してるのは驚きだった。自己犠牲の元成り立ってる日本の医療体制がどうか改善してほしい。医療関係者に、頭が下がります

    0
    2022年03月25日

    Posted by ブクログ

    産婦人科の医者が主人公で
    医療現場のお話でした
    現場の大変さが感じられました
    そして追いつめられる主人公
    医療小説として楽しめました

    0
    2020年09月05日

    Posted by ブクログ

    出産した記憶がまだ新しいうちに、と手に取った一冊。
    サスペンスとなっているけれど、ノンフィクションの様な印象。

    産婦人科の先生たちは本当に忙しそうで、いつ休んでいるんだろう?と検診や出産時に思っていました。
    お産は自然な事ではあるけれど、やはり不安は付きもので、妊娠してから出産までの約10ヶ月間、

    0
    2019年03月25日

    Posted by ブクログ

    命に近い仕事。業界の構造の問題と組織の崩壊。責任感の強さと自分の崩壊。
    #産声が消えていく #太田靖之 #読書記録2018 #読書記録

    0
    2018年12月07日

    Posted by ブクログ

    少子化が叫ばれている中、経済状態とか、子供がいると仕事がしにくいなどのほか、産婦人科の医師の減少も大きな問題だということに改めて気づかされた。

    0
    2018年10月08日

    Posted by ブクログ

    ある緊迫の一晩の描写から始まる。

    途中は、主人公が医師になってからその晩に繋がるまでの過程が丁寧に描かれる。

    読みながら抱く感想は、「医者になんてなるもんじゃないな。特に産婦人科医には」だ。

    医師にもっと希望を持たせたい。救いを与えたい。

    率直にそう思う。

    0
    2020年11月18日

    Posted by ブクログ

    現在の産科をとりまく問題について、事実をもとに書かれたフィクションです。

    “いかなる患者も診る”という方針を掲げる希望会総合病院に、産婦人科医 菊地堅一は勤め始めます。高い志とは裏腹に現実は、医師不足・24時間の拘束・医療控訴…。そうして、医師も看護士も疲弊していきます。

    お産は昔も今も命が

    0
    2019年02月07日

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