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人間の愛は「不合理」なもの? 自由だと勝手に信じている人間が実際には「不自由」? なぜ人間は生まれて死ななければならないという「不条理」に遭遇しているのか? そもそも、人間とは何か……? 「行為」「意志」「存在」の限界をテーマに、行動経済学者や認知科学者、進化論者、実存主義者など多様な分野の学者にカント主義者や急進的フェミニスト、会社員、運動選手、大学生も加わり、楽しく深く広い議論を繰り広げる。
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Posted by ブクログ
限界シリーズの最終作。 行為、意志、存在の限界から、人間がどのように選択し、行動して生きているのか3作品の中でも最も人間の内面の問題に迫る。 具体例も多く、日々の生活に直結した問題を取り上げているのでシリーズの中で最も親しみやすく興味深く読めた。自分の頭で考えて判断して行動しているつもりでも、その根...続きを読む幹が揺らいでくる。 科学の脅威や責任について語る場面で衝撃的だったのは、2002年、イギリスの雑誌にて「2020年までに100万人規模の死者を出すバイオテロが起こる」という予測について賭けが行われたという。コロナウイルスが人工かはさておき、これからの世界は武力テロだけでなく、バイオテロの脅威にもさらされているのである。ワクチンのないウイルスが突然出現したときに、生活に与える影響を私たちは身をもって経験している。高橋昌一郎さん、また新しいシンポジウム開いてくれないかな。
「感性の限界」高橋昌一郎 哲学思考ディベート。無色。 講談社現代新書。 「限界シリーズ」の3冊目では最も哲学的な命題、人間に関わる根源的なことがらについて取り上げられています。即ち、愛(行為)・意志(自由)・死(存在)の限界について。 誰にとっても最も身近な問題で、かつ考えても考えても答えのでない...続きを読む問題というのは、面白いんだけれども、面倒くさい。安直に逃げてしまいがちな命題です。 前二作同様、架空のシンポジウム形式で多くの異なる視座をもった出席者達のディスカッションを通じ、命題を切り開いていきます。 生理学者、神経生理学者、社会心理学者、行動経済学者、動物行動学者、認知科学者、ロマン主義者、行動主義者、実存主義者、進化論者、哲学史家、科学史家、フランス国粋主義者とフランス社会主義者、カント主義者、論理実証主義者、形而上学者(!)、急進的フェミニスト、会社員、運動選手、大学生…、 等々。 いろいろなセオリーや学史のつまみ食いなので、興味を持ったことはさらに自分で深めていくことができる、てつがくの入門書です。 また3冊通して読みかえしたい。 (5) ----- 以下メモ 行為の限界のパートに出てきた二重過程モデルについて。 システム1=直感的、素早い、無意識。 システム2=分析的、熟考する、顕在的。 計算機科学分野においては、ヒューリスティクス処理システム(システム1)と系統的処理システム(システム2)という用語が使われている。 問題点。人間は、理性的に判断すれば合理的と分かっていても直感的に判断した不合理な事柄に対して、”後付けの理屈”をつけて矛盾を軽減しようとする(認知的不協和)。 つまり、人間の行為には直感という認知バイアスによる限界がある、という論旨。
これまで読んだ本と知識がつながっている部分がありすらすら楽しく読むことができた。 もっと本を読みたくなった。
序章 シンポジウム「感性の限界」開幕ー結婚披露宴会場より 第1章 行為の限界 1.愛とは何か 2.カーネマンの行動経済学 3.二重過程理論と不合理性 4.人間行為の限界と可能性 第2章 意志の限界 1.自由とは何か 2.ドーキンスの生存機械論 3.進化と不自由性 4.人間意志の限界と可能性 第3章 ...続きを読む存在の限界 1.死とは何か 2.カミュの形而上学的反抗 3.意識と不条理性 4.人間存在の限界と可能性
限界シリーズの第三作。導入部分はやや難しくついていけない感じだったが、二重過程論のあたりから何とか理解することができた。しかし、理性を持った人間が、理性に基づく合理的な判断ができないのは、生物としての限界であったというのはややショックを覚えた。
科学はここまで迫ったのか~!というのが第一の感想です。 ヒューリスティックやアンカリング効果は知っていましたが、それが『自律的システム』と『分析的システム』による二重過程理論として説明し、また機械的運命論と非機械的運命論を一歩進めて『両方存在する』としたのはビックリです。 神様の気持ちになれば、『せ...続きを読むっかく世界をつくったけれど、機械的に決められた世界は面白くないだろうなぁ。ランダム要素を入れた方がいいかな?』なんて考えたりする……という考え方にはなるほど納得です。大学生Aの思考が最新の科学で明らかに……というのは刺激的です。 感性の限界。感性といえば、うまく言語化できないインスピレーションを想像しますが、テーマは『行為の限界』、『意志の限界』、『存在の限界』で、ちょっとズレている気がしないでもないですが、どこを切っても面白い一冊に仕上がっているのは凄いです。 やっぱり、多様な学問を横断すると魅力がグッとアップしますね。 人間は思い込みや勘違い、先入観に左右されるから、例えば車の運転で、『交通違反をしていない』と思い込んでいるけれど、『実は違反しているかも知れない』、あるいは極端に『人を轢いたことがあったかも知れない』……。そう思うことが時々あります。 カメラとかがあれば別ですが、記憶だけが証拠の時って、不安になったりもします。忘れないようにとメモしていた内容が実は記憶違いで……というのもあるし、でも疑ってばかりでは先に進めないわけで、そこで謙虚な心構えが必要になってくるのかなと思います。 色々と期待の持てる内容で、今年一番に勧めたい一冊です。僕の評価はSにします。
筆者の限界三部作の最新著。ディベート形式で次々に予想外の議論やエビデンス、ロジックを出す筆力は圧巻。新書レベルを超えた啓蒙書!
愛や自由意思などについて、ドーキンス流ダーウィニズムやミームなど複製子の話、カミュやサルトルの話など雑多な話題を扱い、感性の限界に迫る。果たして意識は幻想なのか。
カント主義者をあまりいじらなくなったのは、「知性の限界」でも触れられているように「自分がカント主義者のモデルではないか」と言う方が思いの外多かったからではないかと邪推してしまう。
・行為の限界 行動経済学のお話. ・意志の限界 利己的遺伝子と二重過程理論(個体を優先する分析システムと,遺伝子を優先する自律システム) →利他的行動は遺伝子から見ると利己的行動 ・存在の限界 肉体が死んでもミームが残る →死とは何か? 一番印象に残ったのはあとがきの「どんな理論もいくらでも...続きを読む理論的に構成できる」ということ.人間は根底において,理論や情報と別のアプローチで結論を導いている可能性がある.それを忘れて理論にこだわりすぎてはいけない.
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感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性
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高橋昌一郎
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