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リフレとは、インフレをわざと起こすことである。
リフレ政策は、2012年12月の衆議院解散総選挙で、デフレ脱却のためにリフレ政策をとることを公約に掲げて、安倍自民党が総選挙を圧勝したことから、一躍、一般にも有名になった。
しかし、これは最悪だ。善意で主張した政策が、誤った政策だからだ。しかも、それが国民に受けている。彼は、さらに正義感を強め、日本のために、自分を犠牲にしても、リフレ、インフレを起こすことを主張するだろう。誤った政策を実現するために。
しかし、リフレは、最悪である。日本経済が崩壊する可能性があるからだ。なぜなら、リフレが国債を暴落させるからである。国債が暴落すれば、国債を大量に保有している銀行は、経営破綻に追い込まれる。その結果、金融危機から実体経済の危機へ……。
たしかに、リフレ政策を取るとハイパーインフレが起きるというのは極論であり、間違っている。インフレを起こせないのに起こそうとするリフレ政策をとることが問題なのだ。インフレが起きないのに、インフレを起こそうとすれば、歪だけが蓄積する。その歪が、副作用という言葉を超えて日本経済を危機に追い込むことになる。
本書では、『すべての経済はバブルに通じる』がベストセラーとなった気鋭の行動派経済学者、小幡績慶應ビジネススクール准教授が、リフレ政策においては、どのようなことを行い、それがどういう帰結をもたらすのかについて解説し、その誤りを論破する。まさに、今読むべき、警鐘の書である。
Posted by ブクログ 2013年04月21日
間違いのない名著です。
現在蔓延っている「リフレ派」の定義、問題点、反論、解決策について分かり易く纏まっていると思います。
金融緩和によるマネーの氾濫は、資産バブルを引き起こすだけだという警鐘は真摯に受け止めなくてはいけないと思います。
最後の「場」と「人」を大事にすべし、という一節は素晴らしいで...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月11日
まずリフレとは何か、なぜリフレなのかから始まって、それが今の日本にそぐわない、ってかまずそれがムリでリフレは外野がデカい声で言ってたのを安倍さんが信じちゃったものだとゆう。
それ自体はともかく、経済学の知識で知らなかったことや自分の理解を覆す話があって面白かった。
例えば国債は流動性が高いからめちゃ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月30日
アベノミクスでリフレ政策が進められているのに対して、真っ向から反対を述べているので、どういうことを言っているのかと思って読んでみました。全体の主張はだいたいわかりましたが(正しいのかどうかはわかりません)、論理的飛躍を感じる部分も見られ、AだからBだと言われても素直に同意できない部分もありました。私...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月07日
アベノミクスは、リフレ経済だと言われるがその理論的な誤解などをわかりやすく説明した本。
リフレ批判としてはわかりやすいが、経済学は政策が正しいというよりも、結果がすべてだと思うのでその意味ではリフレ派の本も読んでみたいと思った。また、リフレが世界経済では異端的な立場であることはわかったのがよかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月23日
リフレについての説明と、リフレが問題であることの説明をしている本です。
恥ずかしながら、リフレについては、まったく知識がなかったので、いい勉強になりました。
また、日銀について勉強する必要性を強く感じました。
最後の提案については、今一つではありますが、「(自国通貨だけでなく)ドルで考えよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月14日
アベノミクスだ何だと言われてもてはやされている、現・安倍政権のリフレ政策に対して警鐘を鳴らしている本。リフレによる円安の進行が、結果的に国債の暴落を招き、日本経済が再起不能に陥るといったシナリオについて解説している。
まあ、安倍さんの言う3本の矢というのは分からないでもないが、自分はその3本の中で...続きを読む
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