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相手はサムスンではなくアップル・EMS連合軍だった――
シャープやパナソニックが大赤字に陥るなど、日本の製造業が苦境に陥っている。著者はその主因として、日本のメーカーが製造プロセスの垂直統合にこだわり、EMSを活用した水平分業の流れを理解しなかったことを指摘する。世界のモノづくりは劇的に変わっており、日本式の優位性は崩れ去ったのだ。
では、成長する新興国市場に飛び込めば、収益があがるのか? そこでは、際限のない価格競争が繰り広げられている。日本メーカーはどのような方向で戦略を練り直すべきなのか。「世界の大変化への対応で必要とされるのは、現場力ではなく経営力!」――ビジネスモデルの再構築に取り組む日本メーカーに、多くの示唆を与える。
Posted by ブクログ 2013年06月16日
ものづくりに関わっているものにとって、気になっていた本です。
新興国の工場に行くと、日本式の運営方法が取り入れられている。すなわち、カイゼンや5S【整理、整頓、清潔、清掃、躾】だ。どんなに小さな工場に行っても、5Sは大きく表示されていて、日本式工場運営がグローバルスタンダードになっているのが垣間見え...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月06日
実質的に今年の1冊目。その意味でなかなか年初に相応しい1冊目だったのではないかと。
震災直後の野口教授の主張、「金融政策は今の日本には機能しない。今こそ大規模な財政政策が求められる」には、前半には大いに同意ながら、後半はものすごく条件を付けないと賛同出来ないところもあったが、この本で書かれているこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月02日
・日本企業は、事業の中核部分が赤字を起こすという大問題を抱えている。
・アップルは独自技術を新たに開発したわけじゃない。そもそも新しい技術なんぞ、原爆とロケットくらいなもの。
・一票の格差は、農村対都市という側面もあるが、第二次産業対大三次産業という要素もある。
・大学のキャンパスの国籍構成比が次の...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月09日
■日本産業の方向
A.現在、アジア新興国の市場が急拡大している。日本企業も参入すべきとの意見が多いが、新興国に最終消費財の市場を求めるのは間違っている。その理由は、次の通りである。
・他国のメーカーがすでに参入しており、競争が激しい。
・新興国では低価格の製品が求められるが、日本の製造業は、低価格...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月16日
日本式モノづくりの敗戦―なぜ米中企業に勝てなくなったのか 単行本 – 2012/12/1
中国と同じ分野で競争するのは無意味
2013年5月31日記述
1940年体制、超整理法、超勉強法などの著作を持つ野口悠紀雄氏の本。
本作では著者が従来から説明してきた製造業に固執しシェアを落とす日本につい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月21日
農業→工業→金融その他サービス業
と産業の中心が移動してくるのは、経済発展の宿命
アメリカはすでにGDPの中心が工業ではなくなっており、そのため、為替の動きに対してそれほど激しく反応しない。
日本の保護政策は、一昔前は農業保護だったが、今や他の産業を犠牲にして工業を保護する動きになっている。しかし、...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月30日
・工場のない生産こそアップルの高収益の源
・グーグルとトヨタは本質的に異なる企業
-トヨタは国家の後ろ盾で大きくなった
・日本の携帯は競争でなく囲い込みの戦い
・垂直統合vs水平分業
-日本の電気通信は戦後の電電公社独占の影響を受けている
-競争はハードでなくソフトとで行われる
-ハードはル...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月21日
チェック項目22箇所。日本の中心産業である製造業全体が深刻な経営危機に直面している、「その他」ではなく「中核」が問題を起こしているのだ、このことこそ、日本が抱える問題の本質である、個々の細かい対処でなく、基本の方向付けを誤っているために、こうした事態に陥っている。いま日本にとって必要な標語は「考え直...続きを読む
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