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時代小説の第2集。誤解から役人の妻との過去を疑われた男が、逃れるすべのない絶海の孤島佐渡に送られ、金山の湧き水を汲み出す水替人足として想像を絶する地獄の苦しみを味わう「佐渡流人行」。下級役人の哀しい運命をたどる「甲府在番」。江戸っ子の意地を痛快に語る「左の腕」。ほかに「陰謀将軍」「腹中の敵」「秀頼走路」「戦国謀略」など戦国時代に取材した力作8編を収める。
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Posted by ブクログ
松本清張の時代小説短編集です。足利義昭や丹羽長秀 毛利元就などが活躍する「腹中の敵」「陰謀将軍」「戦国謀略」。地獄を味わう男たちの「佐渡流人行」は意外な結末に驚いた。ほか「流人騒ぎ」など名も知らぬ男を主人公にした時代小説が面白い。意外にスラスラ読めました。清張は時代物も面白い。
史実に基づく歴史小説と、時代を過去に借り現在を著すそれと混じった短編集。後者のその中で、「左の腕」、「怖妻の棺」は山本周五郎の作風のようでもあり、おもしろかった。11.9.19
松本清張氏の傑作短編集の第四弾。第三弾と同じく時代モノで、11の話を収録。丹羽長彦、佐々成政、足利義昭など著名な武将の話もある。タイトルになった『佐渡流人行』が面白かった。
時代物の短編集であるが、描いているのはむしろ現代(当時の)の人間の抱える矛盾であったり、弱さであったりで、どの作品も非常に教務深い内容であった。 但し、推理小説という形式を意識しているためか、落ちに繋がる伏線が貼られているのだが、さすがに時代がかっていて、今の推理ファンだとかなりの確率で落ちがわかっ...続きを読むてしまうレベルであるのが残念だ。
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佐渡流人行―傑作短編集(四)―
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松本清張
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