小説日本芸譚

小説日本芸譚

484円 (税込)

2pt

日本美術史に燦然と輝く芸術家十人が、血の通った人間として甦る――。新進気鋭の快慶の評判に心乱される運慶。命を懸けて、秀吉と対峙する千利休。将軍義教に憎まれ、虐げられる世阿弥。将軍家、公卿、富商の間を巧みに渡り歩く光悦。栄華を極めながらも、滲み出る不安、嫉妬、苛立ち、そして虚しさ――美を追い求める者たちが煩悩に囚われる禍々しい姿を描く、異色の歴史短編小説十編。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

小説日本芸譚 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    松本清張というと、私にとってはミステリー作家のイメージが強い。本書は短編歴史小説で、10編からなる。

    運慶、世阿弥、千利休、雪舟、古田織部、岩佐又兵衛、小堀遠州、光悦、写楽、止利仏師

    名前は知っている、名前すら知らない、10名の芸術家の内面が色濃く描かれていて、とても興味深い。芸術への飽くなき探

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    思い描いていたような松本清張作品とは違た。

    歴史上の人物を身近に感じさせてくれ、
    自分の中の世界を広げてくれた作品。

    0
    2020年04月12日

    Posted by ブクログ

    アーティスト快慶を嫉妬するプロデューサー運慶、足利義嗣が自刃したのちに足利義持に放逐された世阿弥、下品な秀吉を軽蔑していた千利休、絵は下手だったが中国で構図の妙を手に入れた雪舟、商人の茶道を否定し武家の茶道をつくりあげた古田織部、師匠らしい師匠につかなかったため画流ルーツが漠としている岩佐又兵衛、茶

    0
    2019年08月25日

    Posted by ブクログ

    短編小説集。
    松本清張作品の中で、私のイチオシ!

    この短さでよくここまで深い話をまとめたな、と感銘を受けた。引き込まれる。
    一つ一つとても読み応えがある。

    0
    2014年07月12日

    Posted by ブクログ

    数々の日本史に残る芸術家に関する短編小説。
    何を成し遂げたか、というよりも、人間性に迫っていくところが面白い。
    もちろん、具体的なところは、想像でしかないわけだが、それをうまく作り込んでいる。

    例えば、一流の芸術家だとしても、世代交代というものに思い悩むことがあるだろうし、素晴らしい芸術家ほど、精

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    「抽象には何かがあるかも知れないが、それを感じ取るまでには時間と忍耐を要する。写実は瞬時の躊躇なく直截に訴える。それが見事な出来であればあるほど、素朴な感嘆を与える。作家の精神が、民衆の距離のない感動に融け合うのだ。もともと信仰の本質は感動ではないか。」(『運慶』より)

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    (01)
    歴史に登場する10人の芸術家たち(*02)にそれぞれスポットを当て、彼らの苦渋や葛藤とともに、その作家性や作品の特質を想像の中に描いている。といっても、古代から近世の人物であり、それぞれ残された記録も多いわけではない。そして、その芸術的な行為は、現代の芸術家の生業とも異なる文脈に属している

    0
    2020年12月06日

    Posted by ブクログ

    運慶、雪舟、織部など日本史に残る芸術家の心情を描いていて特に新たな世代や価値観における葛藤は興味深い。
    それにしても最後の仏師の話は資料が無いと作家の妄想的私小説みたいになっていて当時の編集者がよくOKしたと思う。内容の理解が足りないのかもしれないけどこの連作で1番楽しみにしていたところだったので残

    0
    2022年08月20日

    Posted by ブクログ

    松本清張というと推理小説のイメージが強いが、歴史小説も書いていたんですね。
    これは芸術家列伝。
    利休あたりは興味深く読めた。

    0
    2018年04月12日

    Posted by ブクログ

    松本清張の作とは思えない、こんなのも描くのだと感じ入る。清張初期の作とはいえ、「点と線」発表と同じくする時期なのだ。とにかく綿密な調査が作品に重みを添える。2015.8.18

    0
    2015年08月18日

小説日本芸譚 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

松本清張 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す