にっぽん怪盗伝 新装版

にっぽん怪盗伝 新装版

682円 (税込)

3pt

ふた月前の夜、池ノ端仲町の日野屋に賊が押し入り、金を奪って逃げた。あるじ久次郎は奉行所に届け出たが、恋女房のおきぬが犯されたことは隠していた。もう忘れようと夫婦が互いにいたわりあっていた矢先、再び同じ賊が日野屋に押し入る…。火付盗賊改方の頭に就任した長谷川平蔵は、神出鬼没の盗賊団捕縛を命じられ、正念場を迎える。「江戸怪盗記」をはじめ、人の世の哀感を滲ませる、「鬼平」の原点ともいうべき傑作捕物帳。

...続きを読む

にっぽん怪盗伝 新装版 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    随分前にテレビドラマで鬼平犯科帳の外伝「四度目の女房」を見て以来ずっと心に残っていたので原作を読んでみた。
    「四度目の女房」だけしっかり見て、あとはサラッと読もうかなと思っていたけどとんでもない。全ての短編が素晴らしく、時代小説といえば古いもののイメージだったのが、新しい刺激を受けるばかりの一冊だっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    池波正太郎氏の傑作短編が12編も入った「怪盗伝」。巻頭の2編「江戸怪盗記」、「白浪看板」には、池波氏が有名にした長谷川平蔵が登場するが、まだ「鬼平」と呼ばれるまでにはなっていないのが興味深い。どの作品も、人の世の哀感を滲ませる傑作集。

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月08日

    著者みずから「悪漢(ピカレスク)小説」と銘打った短編集。世の中の裏街道を歩く人間たちの、生き様/死に様、成功/破滅のコントラストが、鮮烈に描き出されている。ちなみに、火付盗賊改方が登場するつながりか、本書に収められた短編の大半は、ドラマ版『鬼平犯科帳』にて映像化されていたりする。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

     江戸の世に蔓延る悪漢たちに焦点を当てた短編集です。

     読後に知ったものですが、こちらはドラマなどにもなった鬼平犯科帳の作者様が書いたものとのことで、鬼平(長谷川平蔵)を初めとする火付盗賊改方を敵方に置いた、悪漢やその周りの人々の視点で話が展開します。
     鬼平が登場するのは12編のうち1編のみです...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月09日

    池波正太郎氏の作品では、やはり悪漢小説がなんていっても面白い。
    悪漢というから情けがない悪人ばかりでなく、役人といっても悪い奴らもたくさんいる。
    作品なかで、『なにをいやがる。人間の顔は一つじゃねえ。』とのセリフがある。現代と違い、取り締まる方も、情けがあり、お目こぼしをする江戸時代の方が、住みやす...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月20日

    『鬼平犯科帳』を読んでいて、もう少し盗人側に焦点を当てた話はないものかと思い、見つけたのが本書。
    本書に収録されている話は、
    「江戸怪盗記」、「白浪看板」、「四度目の女房」、「市松小僧始末」、「喧嘩あんま」、「ねずみの糞」、「熊五郎の顔」、「鬼坊主の女」、「金太郎蕎麦」、「正月四日の客」、「おしろい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年04月30日

    鬼平犯科帳 番外編。

    といっても、全てが鬼平犯科帳番外編ではなかったが。

    江戸怪盗記は、鬼平犯科帳ででてきた、葵小僧の葵小僧視点のお話。

    全編が、怪盗側の視点で書かれていたが、なんとも言えない哀しい人生が語られているものも多くある。
    人生、悲喜交々。。

    なぜか、読むのに少し時間がかかったけれ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年09月13日

    火付盗賊改方に取り締まられる側の盗賊が主の短編集です。
    火盗といっても鬼平が登場したのは『江戸怪盗記』1作でした。
    やや拍子抜けしたものの、他の短編も面白かったです。

    盗賊の葵小僧に盗みに入られただけでなく女房を犯された日野屋。それも一度のみならず二度も。また来年も来るという。不安に思った日野屋は...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年09月10日

    初めて池波正太郎の本を読んだ。人の描写が艶かしいというか、生々しいと言う感じがして引き込まれる感じ。そして主人公たちの中に流れる矜持・プライドというものが、悪党であろうとも気持ちがよく感じられた。これを期に鬼平シリーズでも読んでみようかな。

    0

にっぽん怪盗伝 新装版 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

池波正太郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す