邪な囁き

邪な囁き

682円 (税込)

3pt

こんなことをしたら、もっと大勢の人を嘆き悲しませることができるぞ──。『あいつ』は毎日のように囁き続け、そして僕は『あいつ』の考えついたことを実行に移す。『あいつ』は、僕の心の中に棲みついた忌まわしい生き物。他人に降りかかった不幸を自らの喜びとし、それを生きる糧としている、邪で、悪意に満ちた、醜くておぞましいやつ──。

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邪な囁き のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年05月21日

    僕のなかには、あいつがいる。あいつのいうことは、危険だけど、とても魅力的で情動的だ。それを行えば、僕はいつも官能的な興奮を覚える。
    そんな中、自分の過去と関係のある女性が現れ、彼女への償いを始める。償いの気持ちしかなかったが、次第に彼女との生活を大切だと思うようになる。しかし、究極の思いつきをしてし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    誰の心にも居るはずの『あいつ』。私の心にも、絶対に存在する『あいつ』。その囁きに耳を傾けて、その邪な囁きに魅了され、抗えず、実行に移すのか移さないのか、紙一重。愛する人が出来たとき、『あいつ』は私の、この邪悪な心から消えるのかな?

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    Posted by ブクログ 2022年05月11日

    きっと誰もが、「今、こんなことしたらどうなっちゃうんだろう…」という想像をしたことがあると思う。
    それを悪意増し増しにして、実際に行動に移してしまったら…そんな話。

    後味の悪い、何とも言えない読後感を味わいたい方はぜひ読んでほしい。

    そして相変わらず、作者のあとがきが気持ち悪くて(褒め言葉)、い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月25日

    現実にこういう人居たら怖いなと思いゾッとしました。いわゆるサイコパスみたいな感じですかね?
    さすがに主人公がこんなに犯罪してるのにバレないのは少し現実味が無かったですが…この話の中の警察は無能なんですかね?
    最後のシーンが少しあっさりしてましたが読みやすくて面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2012年06月12日

    大石圭さんは「呪怨」の作家さんとして知られているかな。
    「呪怨」も発売禁止寸前までいったんだけど…。
    この「邪な囁き」もよくR指定にならなかったなと思ったくらいに…底暗い。

    まぁ、R指定っていうのは映倫が指定するものなわけで、書物に対してどうなのかは分かんないけど、あの「スワロウ・テイル」ですらR...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月28日

    この気持ちは、若干分かる。一瞬自らの中に浮かび上がった悪意を、形にしてみたくなる感じ。

    ラストは壮大だったけど、若干物足りない。。。

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    Posted by ブクログ 2011年12月10日

    大石さんの作品の中では割と好きな部類です。誰しも「もう一人の自分」みたいな悪意の塊を腹の中に抱え込んでいると思います。他の作品に比べて毒が少ない。笑。最後のほうもいい感じでしたが、最後の最後、終わりの部分はなんともいえません。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    悪魔に抗えない人が悪事を重ねてその先に・・・。
    うーん。「コレやっちゃったらどうなるかな」みたいなのはありありと伝わってきて面白かったです。
    ラスト。大石さんは何か考えが変わったのかな。意外でした。
    でもこういうのもいいかな、と思います。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    心の中に聞こえる邪悪な声。その声に導かれてさまざまな悪事を重ねる・・・。
    相変わらずの大石ワールドと言えばそうなんだけど、ちょっと毒が少なくなった気がしますね〜。
    ラストでの主人公は・・・う〜ん??ちょっと意外。というか残念。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年07月13日

    読みながら自分の中の「邪な囁き」を何度も考えていた。
    昔、駅のホームで電車を待っている時、液体を積んだタンンクのみの重厚な列車が轟音で通り過ぎるのを眺めながら、ホームから一歩踏み出せばそこには明確な死が待っており、生と死がとても身近にあるものだと一種の恍惚感のようなものをよく感じていたものである。そ...続きを読む

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