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Posted by ブクログ
「マネーロンダリング」、「お金持ちになれる黄金の羽」など多くの「お金系」本を発表している著者がなぜ、法律本を?それは偶然が重なり、民事裁判の代理人を著者が務めることになったからだ。
外国人の知人が不誠実な交通事故対応をする損保会社へクレームをする手伝いを、軽い気持ちで引き受けた著者。しかし、その解決に奔走するうち、お役所のたらい回しと著者のライターとしての興味力が混ざり合って、あれよあれよと法廷へ。そんな実体験をベースに日本の裁判事情を初心者に語っている。
簡易裁判所から地方裁判所へ。逆の流れもあり。そんな繰り返しだけで時間を浪費し、なかなか判決を出そうとしない日本の裁判ルールは初心者にはわかりにくいというより、初心者を排除している。「裁判入門」だが、読むと裁判をしたくなくなる。社会問題にもなっているが、日本の弁護士が余っているのは庶民が裁判をしたくなくなるようなわかりにくシステムと、判決にたいした強制力がないからだろう。
Posted by ブクログ
橘さんが、知人のオーストラリア人から交通事故に関する保険金トラブルの相談を受けたことから物語は始まる。
A損保とは、あいおいのこと、T海上とは、東京海上のことだと推察される。
Aの担当者が保険金を支払いたくないがために、巧妙な嘘をついて、保険金請求を諦めさせようとしたことが事の発端。
コンプライアンスがこれだけ重視されている現代において、こんなことが起きたなんて信じられない。
この担当者はきちんと処分されたのだろうか気になるところ。いずれにしても社内では相当な問題になっただろうから、出世街道からは外れたことだろう。
まだ若いみたいだから、これから心を入れ替えてやり直して欲しいと願う。
たかが、12万円の保険金で、どこまで費用と労力をかけて争うか、悩ましいところだったと思う。
でも、橘さんが主張するように、担当者が明らかな不正をしたのに、本来の12万円を払えばそれで終わりというのでは不正が横行してしまう。
やはり、保険会社は、早期に精一杯の誠意を見せるべきであった。
そうしていれば、こんなに事件がこじれることもなかったし、このような本が書かれることもなかった?
本書でとても心に響いたのは、「三方一両損」の話。
日本の司法が、壮大な大岡越前であるというのは言い過ぎだが、確かに、訴訟上の和解は、三方一両損に近いものがある。
橘さんが指摘するように、日本の司法は市民が想像するより公正であると私も感じる。
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