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Posted by ブクログ
玄侑宗久『阿修羅』講談社文庫。
不可思議な人間の精神世界の深淵を描いた作品。解離性同一性障害をテーマにした小説の場合、よくあるパターンは犯罪が絡むミステリーやサスペンスなのだが、この作品は両者のパターンには当てはまらない。精神科医が3つの人格を持つ女性の過去のトラウマを突き止め、人格を統合しようとするというストーリーである。が、本作も小説という性格上、単純なハッピーエンドの結末にはならないことだけ付け加えておく。
旅行先のハワイで妻の解離性同一性障害の人格交代に戸惑う夫。
田中美佐子には友美と絵里という3つの人格を持っていた。夫の智彦は突然の友美の出現に驚き、精神科医の杉本宗一郎に助けを求める。杉本は娘の沙也佳と共にハワイまで出向き、田中美佐子の3つの人格と対峙する。過去のトラウマにより3つの人格を持つ美佐子は自らを阿修羅像に重ね合わせていた……
本体価格629円(古本100円)
★★★★
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