フクシマの正義――「日本の変わらなさ」との闘い

フクシマの正義――「日本の変わらなさ」との闘い

1,584円 (税込)

7pt

4.0

『「フクシマ」論――原子力ムラはなぜ生まれたのか』で毎日出版文化賞を受賞し、論壇に衝撃的なデビューを果たした著者。本書は、いま最も注目される若手社会学者による待望の初評論集である。福島からの避難、瓦礫受け入れ、農産物の風評被害など、一般市民の善意が現地の人々にとっては悪意となり、正義と正義がぶつかり合う現実。そして沖縄基地問題のように、反原発運動もまた、新手の社会運動のネタとして消費されるのではないかという危惧。震災後も精力的に現地取材を続ける著者に見えてきた、「日本の変わらなさ」とは?――。3・11を経て、より深刻化した日本の病巣を浮き彫りにした、必読の論考。

...続きを読む

フクシマの正義――「日本の変わらなさ」との闘い のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「日本の変わらなさ」について、共感できるところがたくさんありました。
    自分自身がしなくての問題として、考えていきたいと思います。

    0
    2015年06月10日

    Posted by ブクログ

    明確な善意と悪意のぶつかり合いならば目指すべき道筋は見えやすい。しかし、そうでなく、善意同士のぶつかり合いに走った分断線を上手く繋ぐ方法を私達はまだ持ち合わせていない

    端的に言えば現在の善意の分断の背景にあるのは、「一つの解がない。にもかかわらず一つの解を求める志向」あるいは「科学的合理性に基づい

    0
    2014年06月08日

    Posted by ブクログ

    フクシマ論とあわせて読むのをおすすめ。仙台になれると思って受け入れた原発。東京で言われている脱原発論からは見えてこない当事者の思いが書かれている。フクシマを理解せずして脱原発は実現出来ない。

    0
    2014年02月11日

    Posted by ブクログ

    「必要悪」の「必要」と「悪」は本来切り離せないものなのだが、物事を単純化したがる人びとは往々にして「必要」だから「善」、または「悪」だから「不要」と決め付けたがる。

    「必要」さと「悪」さをそれぞれ直視した上でうまくバランスさせることができるのは、正に成熟した社会だけだろう。

    0
    2013年03月29日

    Posted by ブクログ

    サブタイトルで指摘されている「日本の変わらなさ」とは、「中央」の論理による「地方」の視点が震災を通じて存続している(というよりむしろ強化されている)ことと思われる。原発や放射能をめぐる言説が、結局のところ原発を推進してきた「地方」観と同一であるというのが本書のメッセージと捉えると興味深い一冊である。

    0
    2012年10月18日

フクシマの正義――「日本の変わらなさ」との闘い の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

開沼博 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す