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Posted by ブクログ
探偵沢崎シリーズで、「私が殺した少女」の次に書かれたものです。
沢崎氏は渡辺探偵事務所の探偵なんですが、所属しているのは彼一人。
なんで「渡辺」?なんですが、主宰者でありパートナーでもあった渡辺は
元刑事なんですが、おとり捜査の最中に取引のブツと金の双方を持ち逃げして
警察とヤクザの双方から追われている、という身の上。
前作でも、その渡辺氏は絶妙に現れては消えて、深い印象を残していたんですが
今作でついに、彼に関しては決着ついてしまいます。
けっこうなエピソードだと思うのに、全くの傍流扱いで。
そして本流の方も、圧巻というか息をもつかせぬ展開で。
なかなかのアクションシーンが随所にあって、コレ、映画化されないかなって。
沢崎シリーズの第一期完結となる渾身の大作だそうで。
いや、全く。タイトル含めて非の打ちどころのない傑作だと思います。
全く語られないのに、いやだからこそ、香るように、ゆらめくように
沢崎の思いや感情が、行間から沁みだしてくるような気がします。
オススメです。
Posted by ブクログ
渡辺探偵事務所に勤務する沢崎が主人公のシリーズ、長編3冊目。
今回も、沢崎探偵の事実を積み上げていく捜査を共に歩み、時に痛い目にあいながらも、持てる駒の中から次の一歩を踏み出す。
本書は今までの文庫本の中でも特に分厚いページ数があり、読み始める勇気を奮い起して読み始めたが、気が付くとあと数ページとなるほど時を忘れて読みふけてしまう作品になっている。
作者である原さんは、綿密な下調べを行うためか、作品の発表までに時間がかかる。本作は前作から5年後に発表されたものだとあとがきにある。新作として待ちわびるリアルタイムで過ごした人たちは、辛抱強く待ち続けるしかない。
『愚か者死すべし』が次に発表された作品。『さらば長き眠り』(本書)からどれくらいの歳月が流れて発表されたのだろう。今の私はふらりと書店に行けば購入することができる。なんと幸せなことだろう。
Posted by ブクログ
前作「天使たちの探偵」(短編集)から5年ぶりに上梓された本作!
いや~~よかった!!
もうウルウルして「沢崎、おかえり~」なんて思いながら読んでしまいましたよん。
本書の冒頭からもおわかりでしょうが、沢崎自身、400日ぶりに東京へ戻り、探偵業に復活します。
あいかわらずのチャンドラー口調、健在でした。
時々、推理小説ファンでトリックとかを重視する人だったら怒るかもしれない部分がありますが、それは~あなた!沢崎だから許されるんですよん。
その部分っていうのは突然、沢崎が何も前触れなしにピタリと本当のことを当ててしまうところなんですけど。
本書もなんともいえない暗い余韻がありました。
これまた素敵なところでもあるんですけどね。
沢崎も言っておりますが、「何故」と思い、答えをみつけたら、もっと「何故」がでてくるものなんでしょうね~、人生って。
よく、ハードボイルドはちょっと・・・っていう御仁をお見かけしますが、原氏作品はハードボイルド入門者にもぴったりだと思います。
もちろんできれば最初の「そして夜は甦る」から読んでください。
絶対、お気に入りの1冊になるはず!
おまけの文庫化にあたりの書下ろしが後書きの後ろにでているのですが、これがまたいいんですよん。
もう原氏って素敵すぎ!!(笑)
沢崎ファンとして、本書の最後の部分にはまたまた感動してしまいました。
「そして夜は甦る」から続いている謎な部分の解答がでております。
だから「沢崎シリーズ第一期完結」と言われるのでしょう。
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